高温!高圧!男の料理

化学の時間に習った「ボイル=シャルルの法則」を覚えてますか?
数式を挙げることは控えさせていただきます(覚えてない、ともいう)が、「気圧が上がるほど沸点が高くなる」というものです。

富士山の上で炊いたご飯はおいしくない、といいます。これは、気圧が低いために水温が70℃くらいまでしか上がらないためです。

では、気圧が高くなれば沸点が高くなり、おいしく料理できるはず。

この原理を生かして、高温・高圧で調理を行うのが、「圧力鍋」です。

Fissler 圧力鍋 ロイヤル 6L

Fissler 圧力鍋 ロイヤル 6L

わたしが持っているのはこんな高級品ではありません。こんなのは新婚さんでもなきゃ買いません。

ホームセンターで買った3000円くらいの奴ですが、これが実に優れもの。
なにを煮ても、短時間で面白いように柔らかくトロけます。

簡単なカレーの作り方

  1. 玉ねぎ・にんじん・じゃがいもの皮をむいて一口大に切る。
  2. 圧力鍋にお湯を沸かし、肉と野菜を入れる。
  3. フタをして、オモリが動いたら5分加圧・加熱する。
  4. 火を止め、蒸気を抜いてフタを開ける。
  5. ルーを溶かして、トロミが出るまで煮込む。

これで完成です。野菜がとろけた甘みが実にいい味です。

「圧力鍋は危険」と思う向きもあるかと思いますが、今のはちゃんと安全装置がついているので安心です。ぜひ一度お試しください。


ただし、圧力鍋には欠点もあります。

”味がしみ込まない”

加圧調理では材料の味が出て行くばかりで、まったく味がしみ込みません。煮物を作る場合は、フタを開けてからしばらく煮込む必要があります。

”アクが取れない”

フタを密閉して煮込むため、アクをすくい取ることができません。フタをする前にしっかりアク取りをしましょう。

”味付けの調整が難しい”

フタを密閉して(以下略)

使う方はこの点に注意しましょう。



高温!高圧!という語感の男らしさ、ゴツイ取っ手が醸し出す武骨な感じ。
圧力鍋こそ、男の料理にピッタリの調理器具である、と、断言します。

では男らしくない調理器具はなんだろう。
個人的には「土鍋」ですね。
男の武器はやっぱり鉄だ!鋼鉄だ!

鋼鉄の処女

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