ワッシュ流クッキング:シンガポール風チキンライス

12月ともなると、世間はクリスマスムード一色であります。非モテ系の人なんかは「クリスマス廃止」だの「カップル打倒」だのなんだのと言いますが、そんなことはどうでもいいこと。恋人のいる人は二人で、いない人は友だちや家族と、一人が好きな人は一人で、それぞれ自分にとって最も幸せと思える過ごし方を見つければいいのです。


というわけで、ぼくを最も幸せにしてくれるのはやっぱり美味しいものの存在ですので、そろそろクリスマスのご馳走を検討・試作することにいたしました。


クリスマスといえばやっぱりローストチキンですが、下味を付けて腹の中に香味野菜の詰め物をして一晩寝かせ、オーブンを200℃に予熱して一時間以上焼くなどという手間のかかる料理はさすがに二の足を踏まざるを得ません。オーブン料理は焼き加減の管理が面倒だし。


そんなこんなで考えること三、七、二十一日。ふとあることに思いが至りました。


先に茹でてから焼けばよくね?


前もって茹でて、中まで火を通しておけば、焼きは表面がこんがりすればそれでOKですね。


さらに構想は発展していき。


オーブンで焼くより、中華鍋で油をかけながらカリっと揚げた方がうまくね?


そして。


煮汁でご飯を炊けば、シンガポールチキンライスが作れるんでね?


というわけで、今日の料理はシンガポール風チキンライスにしました。本当は丸揚げもやりたかったんですが、丸鶏が手に入らなかったので(ジャスコを三軒も回ったのに!)今回はもも肉を茹でただけで。

材料(4人前)

  • 鶏もも肉(2枚)
  • 鶏テール肉(8個)(ダシが出そうだったので買ってみた。別になくてもよい)
  • お米(3合)
  • 長ねぎ(1本)
  • 細ねぎ(適量)
  • 紹興酒(大さじ2)
  • ヌクナム(小さじ2)
  • オイスターソース(小さじ2)
  • 醤油(小さじ2)
  • ごま油(適量)
  • スイートチリソース(適量)

手順

  • お米は研いでザルにあけておきます。
  • 鍋にお湯を沸かし、切った長ねぎと鶏肉を入れます。
  • 塩を一つまみ入れ(味付けではなく、材料からうまみを引き出すためのもの)、アクと脂を丁寧に取りながら30分ほど煮ます。

  • 煮えたら、肉は取り出して食べやすい大きさに切っておきます。

  • 煮汁に紹興酒・ヌクナム・オイスターソース・醤油で味をつけ、その汁でご飯を炊きます。水加減は心持ち少なめで。

  • 切っておいたチキンに、刻んだ細ねぎを散らし、ごま油をたっぷりと振り掛けます。

  • 皿にご飯を盛り、チキンを乗せてスイートチリソースをかけ、できあがり。


本場では、これに薄切りのキュウリやトマトなどの野菜を添えたり、ソースも甜麺醤やショウガだれなど何種類かあったりするようです。
お米も本来はインディカ種を使うところですが、手に入らないので普通のお米にしました。


紹興酒やヌクナム、オイスターソースなどがない場合は、日本酒と醤油でライスに味付けしても可です。ただしスイートチリソースはぜひ用意してください。


ちなみに、鶏の丸揚げは以前に一度やったことがありますが、これもけっこう簡単です。

  • 丸鶏をキレイに洗い、形が崩れないようにタコ糸で適当にくくり、大鍋で30分ほど茹でる
  • 茹で上がったら取り出し、フォークで表面をザクザク刺して穴を開ける。この際、アブドーラ・ザ・ブッチャーテリー・ファンクの左腕をフォークで攻撃した、1977年の世界最強タッグ勝戦を思い浮かべ、「あのクレージーども、おれの腕をチキンと間違いやがって!」と叫びながらやっても一向に構わない

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  • 網などの上に置き、ハケなどで醤油を塗っては乾かす(これを三回ぐらい繰り返す)
  • 中華鍋にたっぷりのサラダ油を熱してチキンを入れ、金属のおたまで油をすくってはかけ、表面がパリっとなるまで揚げる
  • よく油を切って、できあがり。味が足りない場合は醤油をかけながら食べる


さて、あとはケーキの用意だな。