カン松はサイコロを振らない

先日は「阿呆方さん」問題で批判されためちゃイケ」ですが、昨日の放送では、映画ファンの間で好評の『テレクラキャノンボール2013』にオマージュを捧げた企画を敢行して、話題になっています。


「テレクラキャノンボール」とは何か?(藤村忠寿の声で脳内再生してほしい)

『テレクラキャノンボール』とは、カンパニー松尾監督による、アダルトビデオの人気シリーズである!
松尾監督とライバルの男優が、目的地まで車やバイクでラリーをしながら、中継地点でシロウトの女性をナンパしてAV撮影を行い、その内容に応じたポイントを競っていくという、いわばアダルトビデオ版「水曜どうでしょう」である。現地でナンパした女性(路上、テレクラ、出会い系などなんでもあり)との性行為は、ミスターと魔神の甘い物対決みたいなものと考えればよい。



近年のアダルトビデオは長時間化が著しいが、2013年版『テレクラキャノンボール』は、ビーバップ・みのるやバクシーシ山下ら大物監督の参戦もあって、なんとDVD2枚組で総再生時間は10時間という、「対決列島」をも超えるボリュームとなった!
そしてこの作品は、2時間にまとめられた短縮バージョンが2014年2月から劇場公開され、映画ファンに衝撃を与えたのである!

ここから普通に戻ります

んで、昨日の「めちゃイケ」では、レギュラー陣の中で彼女がいないと公言している、岡村隆史武田真治三中元克の3人が街でナンパを行い、その内容でポイントを競ったというわけです。番組中では、岡村が「テレクラキャノンボールやから」と明言していたそうな。


というわけで、また盛り上がっているんですが実はオレ、カンパニー松尾のAVってそんなに好きじゃない(オレはそもそもハメ撮りAVが好みじゃない)ので、今までのシリーズは観てないんですよね。
まして今回のは10時間もあるわけで、「どうでしょう」でいえば「対決列島」(10週)から「ユーコン160kmカヌー地獄」(6週)を経て「3夜連続深夜バスの旅」(4週)に至るほどのボリュームですよ。借りてきたとしても、1週間で返却するためには1日に2時間ぐらい観なくちゃいけないわけですよ。「どうでしょう」だって、5日間も1日に4本ずつ観続けるのはけっこうキツいじゃないですか。いくら評判だといっても、そこまでの労力は割けないなぁ。劇場版は2時間にまとめたからこそ面白い、ってところもあるでしょうしね。


なので、全国各地で公開されている劇場版が、仙台でも観られればいいなぁと思っていたんですけど。


カンパニー松尾監督のツイートによれば、

拡散希望】『劇場版テレクラキャノンボール2013』は全国(札幌、仙台は除く!)のライブハウス、イベント会場、どこでもプロジェクターがあれば上映可能です。1晩でもOKです。僕が行きます!ご興味ある方はsupport@hamajim.comまでメールください。期限は今年末までです。

なんでや!



……イヤ、実はですね奥さん、この『テレクラキャノンボール2013』は、東京を出発し、仙台を経由して札幌のゴールを目指す(ちなみにサイコロは振らない)企画なんですが、仙台と札幌で現地の女性との性行為を撮影しているので、出演者への配慮からロケ地での上映は行わない方針を取っているんです。



仙台では、伊坂幸太郎原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ゴールデンスランバー』などを映画化するにあたって、タイアップして現地ロケを行っています。

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

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これらの作品は、全国に先駆けて地元の仙台で先行公開することもあったんですが、『テレクラキャノンボール』の場合は正反対の配慮がはたらくあたり、さすがにポルノ業界の自主規制は思ったより強いんだなぁ、という感想になるのでありました。


マジな話、これってフェミニストの人たちから批判されたりしないのかなぁ、とちょっと心配になったりもします。バクシーシ山下も出てるし。