八重樫激勝!

我、弱き者ゆえに 弱者による勝利のマネジメント術

我、弱き者ゆえに 弱者による勝利のマネジメント術

2日前のエントリで、「八重樫東vsエドガル・ソーサは7−3でソーサ優勢」と予想したぼくですが、八重樫選手、大橋会長、その他みなさんごめんなさい。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131206-00000009-spnavi-fight

八重樫「ホッとしています」 難敵下してV2=WBC世界フライ級王座戦

 王者・八重樫東と挑戦者エドガル・ソーサによるWBC世界フライ級タイトルマッチが6日、東京・両国国技館で行われ、八重樫が判定3−0で勝利した。2度目の防衛に成功した八重樫は通算22戦19勝(9KO)3敗、2階級制覇に失敗したソーサは57戦49勝(29KO)8敗。

 元WBC世界ライト・フライ級王座を10度防衛した難敵ソーサが距離を詰めようとするも、スピードで勝る八重樫がフットワークを駆使して攻防一体のボクシングを披露。116−112、117−111、117−111の判定3−0で文句ない勝利を手に入れ、「ホッとしています」と難敵を下した喜びを語った。

八重樫はスピードはあるもののリーチが短く、近距離での打ち合いに活路を見出すイメージが強かったのですが、今日は圧倒的なスピードでソーサを翻弄し、まったくペースを掴ませることなく完封勝ちをおさめました。ハンドスピードもフットワークもソーサをはるかに上回り、華麗さすら感じさせる闘いぶりにワスも思わず感服したです。試合後に八重樫は「今日の試合は面白くなかったでしょう」と謙遜していましたが、とんでもない。これぞボクシング、というにふさわしい試合内容でしたよ。前回の試合より確実にレベルアップしてましたね。前の試合で苦戦したオスカル・ブランケットが、ローマン・ゴンサレスに手もなくKOされたのを見てショックを受けていたという八重樫ですが、この戦い方ができるならロマゴンにだって勝てるかもしれない。


今日の両国大会は、八重樫以外もいい試合ばかりでした。


井上尚弥はデビュー5戦目で東洋太平洋王者決定戦に挑み、フィリピンの国内チャンピオンで2位の選手を圧倒して5ラウンドにノックアウト。こちらもエクセレントな戦いぶりで、これなら世界タイトルに挑戦しても大丈夫でしょう。


岩佐亮佑は椎野大輝を5ラウンドTKOに葬って東洋太平洋王座を奪取し、宿敵山中慎介へのリベンジに向け一歩前進。


注目の村田諒太はプロ第2戦目で、無名のアメリカ人デイヴ・ピーターソンと8回戦。前半にはやや硬さが見られ、ピーターソンのパンチをいくつか顔面にもらうなど防御面での課題も露呈しましたが、最終ラウンドには一気呵成の攻めであっという間にノックアウトを決めました。「長いラウンドを闘う」というのが今日の課題だったんでしょうかね。でも、あんなにパンチをもらうようでは上位ランカーとの試合は厳しいか。テレビ解説では、村田がこれから目指すべき相手としてWBAミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキンを紹介していましたが、ゴロフキンのパンチをあんなにもらったらいくら村田でもKO必至ですよ。まぁゴロフキンにはたぶん誰も勝てないと思うけど。先月はWOWOWで、WBA王者ゴロフキンと、WBO王者ピーター・クイリンの防衛戦を同日放送したんですが、断然ゴロフキンのほうが上でしたね。おそらく最強でしょう。WBC王者セルヒオ・マルチネスより上、と見ます。WBOのクイリンもまあ強いけど、村田なら勝ち目は充分にあると思うから、狙うならそっちがいいと思うなぁ。


ともあれ、今日はボクシングの面白さを心ゆくまで堪能いたしました。数日前のズンドコ興行なんて、もう問題にもならんです。