教場

本日は山形市の公民館にて、今年の文春ミステリーベスト10でみごと1位を獲得した、長岡弘樹先生の『教場』を課題図書とした読書会に参加してまいりました。

教場

教場

会場へたどりつくまでに、いろいろハプニングがありました。

  • 仙台から山形に向け出発した直後、エアコンが作動していないことに気付く
  • ホテルにチェックインし、課題図書を読み込んで、時間に余裕を持って出発したところ、クルマの鍵をホテルの部屋に忘れる
  • 鍵を取ってきて再出発したものの、エアコンが作動しないためウインドウが曇り、仕方ないので窓を開けたまま走る
  • スマホgoogleマップに会場の「江南公民館」を入力して道順を確認したものの、行ってみたらそこは「江俣公民館」という別の場所だった(住所が「山形市江南」だったのでこっちがヒットしてしまったらしい)

というわけで30分も遅刻してしまい、おおいに冷や汗をかいたのでありました。
司会の池上冬樹先生、ゲストとして参加された作者の長岡弘樹先生、まことに失礼いたしました。


『教場』は警察学校を舞台にした異色のミステリで、6作の短篇からなる連作形式です。
一つ一つのエピソードが非常に精密で、すべての行がのちの伏線になっています。緊張感を持って読まなくてはいけない作品ですが文章は平易で、ヘンにこだわった本格臭さがまったくないので、ミステリ初心者にもお勧めです。


でも、そういう緻密な作品なので書くのにはとにかく手間がかかり、本にするまで時間がかかった(雑誌連載から大幅に書き直してもいる)という苦労話も聞かせてもらいました。
まぁその甲斐あっていい本になり、売れ行きも好調だそうなので、何よりですけどね。




というわけで、長岡先生のサインもいただいてきたのでありました。