骨肉の掟 - 男の魂に火をつけろ！　～はてブロ地獄変～

福岡県は環境のいい土地ですが、暴力団の抗争が熾烈で、しばしばロケットランチャーが押収されたり、市街地で手榴弾が発見されたりするため、ネット上では「修羅の国」などと呼ばれています。

作者: 武論尊,原哲夫
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2006/10
メディア: コミック
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この不名誉な呼び名について、地元の人は不愉快に思っているそうですが（こちら参照→ネットで流行る「修羅の国・福岡」の書き込み「福岡県民」は削除を要求できるか？ - 弁護士ドットコム）、よく考えると、『北斗の拳』劇中では核戦争によって世界中が荒廃しており、ケンシロウたちの国も無法地帯になっています。それに対し、修羅の国は３人の羅将が君臨する強固な支配体制を敷いており、むしろケンシロウの国より秩序立っているといってもいいんですよね。

とはいうものの、修羅の国篇は、『北斗の拳』も含む黄金期ジャンプ漫画に顕著な「後付け設定がどんどん矛盾を生み出す」傾向が極まった時期であり、ストーリーは支離滅裂もいいところ。男子はみな１００人を倒して修羅にならなくてはならないはずが、文官や宝石商などとても修羅とは見えない人がたくさんいたり、シャチが幼いころ漂着したときにはすでにこの国家体制ができていたはずなのに、後から「実はカイオウが最近になってこの体制を作った」ことになったり、「前の週に書いたこと覚えてないだろコレ」と思わされることがあまりにも多かった。事実、作者も「この頃のことはあまり覚えていない」とか言ってたりするし。

それを踏まえて、このニュースを観賞するとまた味わい深い。
兄弟げんかで２人を逮捕 | NNNニュース

６日夜、福岡市南区で、兄を車ではね殺そうとした弟と、その車を蹴って壊した疑いで兄が逮捕されました。殺人未遂の疑いで逮捕されたのは福岡市中央区の運転手寺島雄一容疑者（３０）です。また、器物損壊の疑いで雄一容疑者の兄、福岡市南区の無職寺島孝行容疑者（３５）が逮捕されました。警察によりますと、弟の雄一容疑者は６日午後１０時４５分ごろ、南区大楠の路上で、口論になった孝行容疑者に向かって「殺してやる」などと叫びながら車を急発進させ、殺害しようとした疑いです。孝行容疑者はボンネットに跳び乗りましたが右足などをケガしました。孝行容疑者はその直後、雄一容疑者の車を蹴って壊した疑いです。弟の雄一容疑者は酒を飲んでいて、警察の調べに対し「長年の積み重ねがあった」などと話しているということです。２人とも容疑を認めています。

イメージ映像。弟。

兄。

まぁラオウなら、走ってくる車を蹴り一発で破壊するぐらい朝飯前ですよ。
いやね、ジャギも考えてみればかわいそうな人ですよ。他の兄弟は「ラオウ」「トキ」「ケンシロウ」といい響きの名前なのに、一人だけ「ジャギ」。そりゃ性格も歪みますよ。それにあとの3人は北斗宗家の血を引くエリートなのに、ジャギはどこの馬の骨ともつかない孤児。そんな彼の哀しい過去はこちらを参照のこと。