聖帝vs羅将

北斗の拳イチゴ味』5巻をコンビニで見かけて、思わず購入。

こんなにくだらない漫画でも生き残れるあたりは、不況といわれて久しい漫画界にもまだ多様性があるということの証しなのか、それとも『北斗の拳』というブランドさえあれば生き残れるという価値観の固定化を表しているのか、難しいことはよくわからないがとにかく羅将ハンは最高だ。


『イチゴ味』には「キャラクターが死なない」というギャグ漫画ならではの特性があるため、登場人物は一方的にどんどん増えていくばかりである。南斗六星拳(ユリア以外の5人)はいつも勢揃いして仲良く行動しているし、北斗4兄弟もそれぞれ思い思いに遊んでいる。帝都では元斗皇拳のファルコもいるし(角刈りのためサウザーからは「板前」と呼ばれている)、天帝を幽閉したジャコウに、シンとユダが得意の焼きごてを当てて居場所を吐かせるというギャグも楽しめる。


そして、前の4巻からは修羅の国から羅将ハンがやってきて、その濃さで南斗の戦士たちを「童貞」と決めつけて翻弄してきたのだが、5巻ではついに羅将ハンと聖帝サウザーの直接対決という、夢のマッチメイクが実現するのである。『イチゴ味』ではボケ役のおぽんち主人公を務めているサウザーだが、今回は原作どおりの奥義を使うまさかのシリアスバトル。経絡破孔の位置が常人と違うというアドバンテージもあって、サウザーがハンを倒すので、南斗ファンは大歓喜することであろう。


この辺で、オレなりに『北斗の拳』強さランキングを独断と偏見で決めておくことにする。

  • S:カイオウ、ラオウケンシロウ
  • A:トキ、ファルコ、サウザー、ヒョウ、ハン、ジュウザ、フドウ、リュウケン、コウリュウ、ジュウケイ
  • B:シン、レイ、シュウ、ユダ、リュウガ、名もなき修羅
  • C:ジャギ、アイン、シャチ、ヒューイ、シュレン、デビルリバース、ウイグル、大佐(カーネル)、牙大王、バラン、ボルゲ
  • D:ハート様、成長バット、アミバ、拳王親衛隊、マミヤ、消毒くん、毒入りの水をくれるババア
  • E:リハク、ジャッカル、サウザーの足に五寸釘を刺した少年、プロレスラーを絞め殺したことがある男、元ボクサーで「あべし」と言って絶命した男
  • F:種もみのじいさん