生か死か!? 荒野の果ては地獄の一丁目!!

ピクサーの新作映画『インサイド・ヘッド』(『脳内ポイズンベリー』によく似た話だが、よく考えたら『ポイズンベリー』も観たことなかった)が、上映前にドリカムのMVを流すという日本版独自の構成をやって叩かれていますが、この「日本版オリジナル主題歌」とか「タレント吹き替え」という文化はいいかげんに廃れてほしいですね。
よくね、したり顔で「映画を観ない層にアピールするためだよ」とか言う人がいるけど、そのために作品の価値を減ずる権利なんて、配給会社には与えられてないはずでしょ。そんなにテレビで取り上げられることだけが尊いんだったら、いっそ映画なんか買い付けないで芸能人のゴシップ映像だけ延々と流し続けてればいいじゃん。ダメユーチューバーのクソ動画みたいにさあ。


ドリカムという存在は、いまの日本では一種の踏み絵みたいなもんで、「これを受け容れないお前は社会不適合者だ」という機能を持ってるじゃないですか。それをわざわざ、映画という現代では決してマジョリティではない文化の領域にぶっこんでくる、その感覚がどうしても気に入らねえんですよ。映画なんて、暗い部屋で作り話を観て喜ぶ人たちの趣味なんだから、そこにわざわざドリカム的世界のエッセンスを注入しなくてもいいじゃないか。あんたらはあんたらで、お台場でBBQでもやってればいいじゃねえかよ。


激賞の嵐が吹き荒れまくった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にしても、エンディングでわざわざ日本のロックバンドによる曲を差し込むという余計なことをやっているので、せっかくの傑作を大いに貶めています。このせいで作品の余韻が台無しになった、という人は少なくありません。


では、どうしても日本の曲を入れて、話題にしてほしかったらどうすればいいか。


その答えはこれだ!

  • マッド・マックス怒りのデス・ロードの主題歌をTOUGH BOYにしてみた


荒廃した世界で、暴力と圧政に立ち向かう男たちと女たちの歌、といえばこれしかないだろ! これならうるさいマニアも納得すること間違いなし!

TOUGH BOY

TOUGH BOY

(そういえば、及川眠子は『残酷な天使のテーゼ』がエヴァのパチンコで使われているため、多額の著作権料が入っているというが、『TOUGH BOY』のTOMもかなり稼いでいるのではないか)



※おまけ:『マッドマックス』予告編・千葉繁ナレーション・北斗の拳BGMバージョン



北斗の拳』とのコラボはちょっと敷居が高い、というんだったら『イチゴ味』とコラボすればいいんだよ! 聖帝サウザーがイモータン・ジョーを配下にしようと砦に乗り込むものの、ターバンのガキに脚を刺されて逃げ帰ったり、修羅の国から渡ってきた羅将ハンが、ウォー・ボーイズを見て「なるほど 全員童貞だな」と嗤ったりとか、そういうコラボ漫画をやって、アニメで久しぶりにサウザーを演じる銀河万丈にナレーションしてもらえばいいじゃないか!



あと、最近ちょっと思うんだけど、『北斗の拳』の舞台になっているのは実は日本で、ケンシロウの本名は霞拳四郎っていう裏設定があるじゃないですか(スピンオフ作品との兼ね合いでできたもので、作品そのものとはそんなに関係ないけど)。
ということは、ほかのキャラにも日本名がちゃんとあるんじゃないかと思うんですよね。シンの本名は山田新太郎とか、レイの本名は佐藤礼次郎とか、トキの本名は霞登喜雄とか、サウザーの本名が実は高橋みなみで、子どものころに「たかみな」「たかみな」いうていじめられたから、南→SOUTHという発想で「オレの名はサウザーだ!」と勝手に名乗ってるだけだとか。夢が広がるなぁ。
(『北斗の拳』はもう30年前の漫画で、オレだってもう40歳のおじさんなのだが、そんなのはオレの知ったことではない)