ロバート鶴次郎

極寒の北海道でこンな催しがありました。


http://mainichi.jp/select/news/20130211k0000e040114000c.html

耐寒競技:タンチョウの姿、裸足で氷上に立ち続け…鶴居村

 タンチョウの生息地として知られる北海道鶴居(つるい)村で10日、その姿をまねて片足でどれだけ氷上に立ち続けられるかを競う「タンチョウ耐寒競技」があった。

 同村主催の恒例イベント。14人がタンチョウの羽と同じ白黒の衣装を着て裸足になり片足立ち。冷たさとふらつきを我慢しながら時間が過ぎるのを待った。

 勝負が長引くと「羽ばたいて」「目をつぶって」と条件が追加。果ては「アイスを食べながら羽ばたいて」とむちゃな注文が出て、司会からは「こんなタンチョウ、いませんよね」とツッコミも。6人による決勝で、11分間耐えた弟子屈(てしかが)町の男性(38)が難題もクリアして優勝した。【山田泰雄】

これはどう考えても小池一夫せンせい案件ですわ。

弐十手物語 小池一夫自選集 哀しみの凍て鶴編

弐十手物語 小池一夫自選集 哀しみの凍て鶴編

小池一夫せンせい原作、神江里見作画の『弐十手物語』は、1978年から2003年まで「週刊ポスト」に連載され、単行本110巻を数えた小池せンせい最大の長篇です。
主人公は大岡越前守に仕える同心・菊地鶴次郎。三枚目ですが情に厚い熱血漢で、女によくもてます。しかし小池作品の常として主人公に惚れた女はみな死ぬので、各エピソードでいつもヒロインと死に別れる悲しい運命の持ち主なンです。で、その悲しみに耐えるため、ヒロインが死ぬたびに「凍て鶴」のポーズをとって鶴になりきるンでありました。


最近の漫画ファンの間では、小池せンせいといえば「エレクチオン」のバタ臭いイメージが強いかもしれませンが、実は時代劇のほうが多いンですよね。
こういう悲哀を好ンで描くのが、小池せンせいの特徴でもあるのでした。


ちなみに、昔は「鶴次郎」といえば川口松太郎の『鶴八鶴次郎』(成瀬巳喜男の映画も有名)だったンですが、今は『弐十手物語』か、メタリカのロバート・トゥルージロを思い浮かべる人が多いでしょう。

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元スイサイダル・テンデンシーズで、オジー・オズボーンのバンドを経て2003年、ジェイソン・ニューステッドの後任としてメタリカに加入したトゥルージロ。足を広く開いた独特のスタンスで、ベースをかなり極端に低く構える特徴的なスタイルと、筋骨隆々でゴリラ系の顔面というパンチの効いたルックスにより、ファンに親しまれています。名前の発音はスペイン語読みで「トゥルヒーヨ」が正しいのですが、日本ではすっかり「鶴次郎」が定着しているのでありました。