ホラー映画殺人鬼ランキング
ホラー映画にはゾンビ・吸血鬼などのモンスターもの、幽霊や悪魔などオカルトもの、サイコものなどいくつかのサブジャンルがありますが、中でも花形といえるのがスラッシャー、殺人鬼ものです。
1978年のジョン・カーペンター監督『ハロウィン』でそのひな形が確立され、1980年のショーン・S・カニンガム監督『13日の金曜日』がヒットしたことで、低予算ながらアイディア次第で刺激的な作品ができるスラッシャーものは大ブームになりました。80年代には『血のバレンタイン』や『バーニング』『ローズマリー』などなど百花繚乱の趣でしたが、あっという間に飽きられてブームは収束。しかし、それらの作品を観て育った世代が制作側に回ったことで、新世代のスラッシャー映画は今も作られ続けています。
んで、映画に登場する殺人鬼のランキングが発表されました。
http://eiga.com/news/20130212/10/
「ホラー映画の殺人鬼」による犠牲者数ランキングトップ10
[映画.com ニュース] 米カルチャーサイトWhatCulture!が、ホラー映画の中の殺人鬼をその犠牲者数によってランキングした。
断トツの第1位は、「13日の金曜日」シリーズのジェイソン。登場した13作品で300人以上を殺害したとされ、作品数も多いが、2位のマイケル・マイヤーズ(「ハロウィン」シリーズ)の111人のほぼ3倍近い数字を記録している。
同サイトのダニエル・マクマートリー記者の集計による犠牲者数トップ10は以下の通り。
1.ジェイソン・ボーヒーズ「13日の金曜日」シリーズ/13作品で300人以上
2.マイケル・マイヤーズ「ハロウィン」シリーズ/10作品で111人
3.レプリコーン「レプリコーン」シリーズ/7作品で45人
4.フレディ・クルーガー「エルム街の悪夢」シリーズ/9作品で42人
5.ジグソウ「ソウ」シリーズ/7作品で40人
6.ピンヘッド「ヘルレイザー」シリーズ/9作品で35人
7.レザーフェイス「悪魔のいけにえ」「テキサス・チェーンソー」シリーズ/7作品で31人
8.チャッキー「チャイルド・プレイ」シリーズ/6作品で30人
9.キャンディマン「キャンディマン」シリーズ/3作品で22人
10.ペニーワイズ「IT」/1作品で9人
(映画.com速報)
ジェイソンが1位なのはまぁ納得ですが、13作品というカウントには疑問がありますね。
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2009年には、マイケル・ベイ制作でリメイク版が公開されます。原作シリーズの1・2・3作をまとめたような内容でした。
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まとめると、13日の金曜日シリーズは『ジェイソンX』『フレディvsジェイソン』『13日の金曜日(2009)』を含めても12本しか存在せず、しかもそのうち2本にはジェイソンが出てこない(少なくとも殺人は行わない)ので、実質10本しかないんですよね。13作というのはいったいどこから出てきた数字なんでしょうか。
ちなみに、300人以上殺しているかどうかは、さすがに全部観るほどの気力はないので検証を断念しました。
日本映画に目を向けると、殺人鬼といえば何といっても『八つ墓村』の田治見要蔵です。1951年の片岡千恵蔵/金田一耕助版、1977年の渥美清版、1996年の豊川悦司版の3作で32人ずつ、計96人も殺しているので充分にランクインできると思います。
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