木曜日のリカ

今年のノーベル賞が続々と発表されていて、日本人では赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の3名が物理学賞を受賞し、賞賛されています。

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まぁ、中村修二氏は米国籍を取得していて、厳密には「日本人」ではないんですけどね。2008年に物理学賞を受賞した南部陽一郎氏のときと同じです。


そんでまぁ、どこの国でもそうだと思うんですけど、こういう国際的に認められる業績を挙げた人が出ると「わが国の誇り」だと盛り上がる人がいますよね。そういうのは、国民を挙げてその人のことを賞賛しようってんならわかりますけど、「こんなすごい人がいるからわが国はすごい、つまりおれもすごい」という理屈ではお話にもなりません。こういうときは「わが国にはこんなすごい人がいるんだから、おれも頑張ろう」と思わないとね。国の誇りって、そういうことなんじゃないですかね。


とはいえ、世間にはこんな人もいたりします。


えっ
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そんな
最後の審判を生き延びて――劉暁波文集

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ばかな
金大中自伝(I)死刑囚から大統領へ――民主化への道

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韓国のノーベル賞受賞者

中国のノーベル賞受賞者

中国出身のノーベル賞受賞者

参考:台湾出身のノーベル賞受賞者


ちょっとググるだけですぐわかるんですけど、まぁこの人は中国や韓国のためにほんのわずかな手間もかけたくないんでしょう。中国や韓国に優れた人間がいるはずがない、という思いこみのほうが、事実よりもよっぽどだいじなんでしょうね。


ちなみに日本のノーベル賞受賞者は22人、とされていますが、このうちアメリカ国籍の人が2名であり、また、ノーベル殺人賞をもらった美木本リカはあらゆる文献や記録から抹消され、受賞者の列には加えられていないのが現状であります。

こないだのベビーカー論争のときも、小池一夫せンせいご本人がツイッターで「拝一刀は江戸時代からベビーカーを使っていたンだ」とツイートしたら、「『子連れ狼』はフィクションです」とリプライする人がいて、つくづくインターネットは地獄だぜと思ったもンです。もし小池一夫せンせいが「日本人ではノーベル殺人賞をもらった女もいるンだ」とツイートしたら、「『木曜日のリカ』はフィクションです!」とリプ飛ばす人もいるンかなぁ。