俺だけの王道
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餃子の王将の“王道”マーケティング (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン
なんだか最近、テレビで(とくにテレ朝の夜23時台)餃子の王将をよく取り上げていますが、東北地方には店舗がないので(類似チェーン「大坂王将」は何店舗かある)、やれ「出てくるのが早い」だの「安い」だのと言われても困ってしまいます。
記事本文はまぁどうでもいいんですが、マクラの部分にちょっと気になる記述が。
マクドのクォーターパウンダーだの0円コーヒーだの、絶妙だの、ティーザー・マーケティングだの、値入ミックスだの、クロスセーリングだの、ブレーンバスターだの回転足4の字固めだのは、もちろんマーケティング手法として、いろいろな研究から生まれたものだと思います(後半は違います。念のため)。
軽いギャグのつもりで書いたんでしょうけど、なんだよ回転足4の字固めって。
4の字固めは反転すると、かけた方の選手も足が痛むというのは30代以上の男子なら常識だと思います。
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- 出版社/メーカー: コミックス
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ただし、反転する際にうまく足を抜きながらやると、かけた方の足は痛むことなく、相手の動きを封じることができます。
これを利用していたのが、1960年代から70年代に五大湖地区で活躍していた、日本ではアントニオ猪木のライバルとして知られるジョニー・パワーズでした。
ジョニー・パワーズのパワーズ・ロック
(なんか最近、パワーズのことばっかり書いてる気がするなぁ)
ほかには、4の字固めの元祖の一人である”ネイチャー・ボーイ”バディ・ロジャースも、同様に裏返してフィニッシュしていたといわれています。
でも、反転して裏返しにするだけでは「回転足4の字固め」とはいえないなぁ。
ぼくの私見ではおそらく、これは「回転足折り固め」の間違いではないかと思われます。
回転足折り固めとは、名前だけ見ると関節技のようですが実は違って、相手のバックをとってロープに押し込み、抱え込んで後方に回転、相手をエビに固めて自分はブリッジする技です。文章で書いてもよく解らないので、画像で見てみましょう。
これは、リアルジャパンプロレスの試合で初代タイガーマスクがウルティモ・ドラゴンに決めた回転足折り固め。
この体勢から…
ブリッジして固めます。このときは、さすがの佐山さんも寄る年波には勝てなかったか、ブリッジが不十分でしたが、技の形はよくわかると思います。ちなみにレフェリーはユセフ・トルコです。なにこの中高年大会。
回転足折り固めは、英語ではローリング・バック・クラッチと呼ばれ、主な使い手としては”リングの魔術師”パット・オコーナーに始まり、初代タイガーマスク、越中詩郎、西村修、藤波辰爾らがよく知られています。
これによく似た技に、カール・ゴッチが猪木に伝授し、師弟対決では猪木がこの技でゴッチからフォールを奪った、ジャパニーズ・レッグ・ロール・クラッチ・ホールドがあります。
こちらは、うつぶせになった相手の脇に足を差し込み、そのまま横に反転させてエビに固めるというもの。くわしくは、こちらのリンク先にある、藤波の連続写真をごらんください。
類似技研究その4 〜 回転足折固めと後方回転エビ固め
この技は、猪木から藤波、そして西村に受け継がれています。こういう、相手にダメージを与えずに丸め込むクラッチ技は、80年代以降のハイスパート・レスリング時代には好まれませんでしたが、プロレスにおける重要な技術として今も絶えることなく継承されているんですね。まぁ西村から誰に受け継がれるのかわかりませんけど。
ジャパニーズ・レッグ・ロール・クラッチ・ホールド(日本式回転足折り固め)は、ゴッチが日本のプロレス界に敬意を表して、猪木にプレゼントすべく命名したものですが、これもある意味で「マーケティング手法として、いろいろな研究から生まれたもの」なのかもしれませんね。
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