1976年のアントニオ猪木
柳澤健の『1976年のアントニオ猪木』が文庫で出ています。
- 作者: 柳澤健
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
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この本では、モハメド・アリとの戦いが中心となっていますが、ぼくとしてはウィリエム・ルスカの人生が興味深かったですね。
他を圧倒する実力を持ちながら、娼婦のヒモだという私生活のため東京オリンピックの代表になれず、ミュンヘンで二つの金メダルを取ってからも酒場のバウンサーとして生活していた、というストーリーは男の人生についてのサムシングを感じさせるものでした。第1回の芥川賞で、候補だった太宰治が川端康成から「作者目下の生活について嫌な雲ありて」と私生活の乱れを指摘されて落選した、というエピソードを思わせるものがありました。
- 作者: 佐伯一麦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/01/13
- メディア: 新書
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