なんどめだカスパル

衆議院に、エロゲーの規制を求める請願が出されたそうですね。


ねとらぼ:「エロゲーは危険な社会を作り出す凶器」――規制を求める請願、衆議院に - ITmedia NEWS

「アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失う」「ランドセルを背負った小学生の少女をイメージしているものが多く、幼い女の子にとって極めて危険な社会を作り出す凶器となる」――アダルトゲームやアニメ、雑誌の規制を求める請願が衆議院に提出されている。


「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」で、10月3日に受理された。紹介議員は村井宗明議員(民主党)。


アダルトアニメゲーム・雑誌は「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らかで、表現の自由などという以前の問題」と指摘し、製造・販売について罰則を伴った法律の制定を求めている。1万449人の署名も添えられている。

これ、またカスパルさんですね。今年の五月にも、円より子議員と下田敦子議員を通じて全く同じ内容の請願を出し、あえなく却下されているのに、懲りないなぁ。アインシュタインだって、


「同じことを繰り返して、異なる結果を期待するのは狂気である」


って言ってるってのに。


まぁ毎度毎度のことですし、どうせまた却下されるんだろうから別に心配はしてないんですけど、コレに対する反応にちょっと気になる点がありまして。


この手のエロ規制論が出ると、「それより少女漫画のエロを規制せよ」ってコメントが必ずつくんですが、それはダメでしょ。


表現の自由について話してるときにさぁ、
「オレの好きなものだけ守れ。かわりに嫌いなものを規制しろ」
じゃお話にもなんにもなりゃしないよ!


まぁ、もちろんそういう物言いは「なんでアッチはいいのにコッチだけ規制するんだよ。恣意的に規制対象を選んでるだろ」という皮肉だってことはわかりますけど、そういう発想は表現の自由を殺すことだと思うなぁ。


ぼくがエロゲをやってたのは十年も前のことで、今は全然やってないし、槍玉に挙げられているロリ系のものはまったく食指が動かないから、どんな規制をされたって別に困るわけじゃないんですけど、創作物に対する規制そのものがぼくは許せないんです。


表現の自由に、「以前の問題」なんて存在するはずがない。