県議会で村井嘉浩が決めたのか

復興担当大臣というポストは国民の注目度が高いので、ちょっとした発言もすぐニュースになります。


http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201110180109.html

逃げずに犠牲「ばかなやつ」=平野復興相、発言後に陳謝

 平野達男復興担当相(参院岩手選挙区)は18日、福島県二本松市で開かれた参院民主党の研修会で講演し、東日本大震災で多くの犠牲者を出した津波被害に関し、「私の高校の同級生みたいに、逃げなかったばかなやつがいる」と述べた。津波の犠牲になった近しい人物を念頭に置いた発言とみられるが、犠牲者やその遺族への配慮を欠いた表現として批判を受ける可能性もある。

 講演で平野氏は、津波を警戒して堤防の門を閉めようとしていた消防団員が多く犠牲になったと指摘。その上で、今回の避難の実態を検証し、今後の避難の在り方を考える必要性を強調する文脈の中で「同級生みたいに…」と言及した。

 平野氏はこの後、記者団に「冷静で客観的に話さないといけない中で感情が入った。(私の発言で)不快な思いをされている方がいたら、心からおわびします」と語った。 


時事通信社

私的な思い入れがつい出てしまったんでしょうけど、これは野党から追及されるでしょうねぇ。個人的には、友人を亡くした悔しさが伝わってくる発言ではあるんですけど。


この人の前に復興担当相だった松本龍さんの場合、宮城県知事と報道陣を恫喝するような発言で辞任に追い込まれましたが、あの発言の趣旨になっていたのは、村井知事が進めようとしている水産特区構想が県内で多くの反対にあっている状態を指して「県民のコンセンサスを得ろよ」ということであって、それ自体はマトモな内容だったんですけどね。


んで、宮城県民の間で大いに物議をかもしているこの水産特区構想とは、これまでは漁協が管理していた漁業権を企業に開放して民間資本の参入を促すものですが、「企業は採算が悪くなるとすぐ撤退する」「サラリーマンが嫌で漁師になったのに」など漁業関係者の間ではすこぶる評判が悪く、何かというとすぐ地元を排除して東京資本を入れたがる村井知事の悪い癖が出たものと受け取られています。


そして本日、宮城県議会で、この水産特区構想について採決されました。


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111019k0000m040098000c.html

水産業復興特区:「撤回」請願は不採択…宮城県議会

 宮城県議会は18日の本会議で、村井嘉浩知事が提唱する「水産業復興特区」構想の撤回を求めて県漁業協同組合が提出した請願を反対多数で不採択とした。最大会派「自民党・県民会議」に所属する沿岸部の一部議員が採択を求めたが「規制を緩和させ水産業を復興していくべきだ」などと不採択に回った議員が多く、不採択37票、採択20票となった。

 東日本大震災後、村井知事は「漁業復興のためには民間企業の力を借りる必要がある」として特区構想を提案した。

 民間法人も漁協と同等に漁業権を得られるようにする内容で、県漁協は「安定的な漁業管理が難しくなり生産意欲の減退につながる」と6月議会に請願を提出。審査を続けた9月議会の産業経済委員会は県と漁協、漁業者間の合意形成を促す付帯意見を付けて請願を採択していた。

 議会後、村井知事は「慎重な意見があったということを頭に入れておきたい」と話した。【宇多川はるか】

非常にややこしい話ですが、今日の議決は、漁協から出された「特区反対」の請願について反対か賛成か問うもので、今回「反対」に票を投じた議員は特区には「賛成」であり、「賛成」の議員は「反対」ということになります。




賛成の反対の反対なのだ! これでいいのだ!
(村井知事のイメージ像)

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