もう誰も愛さない
<昨日より続く>
『School days』、第五話となるとウザさはさらに増していきます。
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主人公の誠くんは、言葉様と別れて世界と付き合いはじめるわけですが、世界は彼の優柔不断を知り尽くしているだけに最初から疑り深く、誠くんが中学の同級生だった女の子とちょっと話しただけでヒステリーを起こし、教室で誠くんをなじり、「桂さん(言葉様のこと)とはHまでしたくせに、どうして私にはキスもしてくれないのよ!」とクラスのみんなの前でそれはどうかと思うようなことを叫ぶ始末。
ああウゼエ…ウゼエんだよお前は。
んで、この中学の同級生の女の子(”加藤乙女”という名前。なんでこのゲームはこうヘンな名前の子ばっかりなんだ)というのが、誠くんの方ではただの友達と思っているのですが、実は世界が邪推したとおり、この子も誠くんを好いているんですね。別にイケメンでもスポーツマンでもないのに、どういうモテ方なのよキミは。
第三の女が現れて四角関係になったところで、ちょっと話が戻りますけど。
プールでダブルデートしてたとき、誠くんは言葉様の目を盗んで世界とキスしてたんですが、それを野次馬が見て噂してたんですね。「ちょっとあのカップル見たー?」「キスしてたねー」「まだ高校生ぐらいなのにねー」とか言って。
実は、言葉様はこの噂を耳にしてて、でも世界がそんなことをするとは夢にも思ってないもんで、”誰がキスしてたんだろう…”と訝ってたんです。
誠くんに別れを告げられたときも、彼は「他に好きな子がいるんだ」とは言いましたが、それが誰かは言いませんでしたしね。
そんなところに、言葉様は、同じクラスである乙女が、女子バスケ部の友達と「こないだプール行ってきてさー」と談笑しているのを耳にします。
これだけで、妄想たくましい言葉様は”誠くんが加藤さんとキスしてた”と決め付けてしまいます。
そして、世界を屋上へ呼び出す言葉様。
自分は誠にふられた。他に好きな子がいる、と言われた。でもそんなの許せない、と切々と語ります。
「だから私、その人を殺して自分も死のうと思って、家から果物ナイフ持ってきたんです」
とナイフを見せる言葉様。
ハイパー言葉様タイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
と一瞬盛り上がるのですが、「でも、誠くんの好きな人って加藤さんじゃないですか。あの人バスケ部で体も大きいし、わたしじゃかなわない…」と一気にトーンダウンします。そんな、力道山だってナイフ持ったヤクザにあっさり殺されたってのに。
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んで、この話を聞かされた世界は、自分が誠とキスしてたことも完全に忘却の彼方に追いやり、誠くんが乙女とキスしてたと思い込んでしまいます。
かくして、言葉様と世界は共同戦線を張ることになり、屋上で乙女と談笑している誠のところに二人で現れ、そろって吊るし上げを食らわせます。
「加藤さんとキスしてたんでしょ!」と世界。
「してないよ!」と誠くん。
「ウソです!私知ってるんですから!」と言葉様。憶測だけのくせに、もう見たような気になってしゃべってますこの子は。
「だからしてないって!だいたい加藤とはそんなんじゃ…」と必死に否定する誠くん。しかし、乙女は否定せず、「私も伊藤(誠くんの苗字)のことがずっと好きだった」とこの修羅場に参戦して、戦局をさらに混乱させます。
そして、”三人のうちで本当に好きなのは誰か選べ”と選択を迫る三人の美少女たち。
…ウザイんだよ!お前らは!
ここで、プレイヤーは三人のうち誰を選ぶか、もしくは誰も選ばないかという選択を迫られることになるのですが、ここはもう”誰とも付き合わない”を選ぶしかないっすよマジで。
どいつもこいつも、サカリのついたメス猫みたいにぴいぴいわめきやがって!ほんの3〜4年前に生理が始まったばっかのガキのくせに、そんな色気づくのは十年早いんだよ!
お前らにはもううんざりだ!いや、むしろ絶望した!女そのものに絶望した!オレが一生結婚できなかったらお前らのせいだからな!
と、トラウマ必至の誠くんの心中を察してみたものの、そんな悪態を吐いてその場から走り去るという選択肢が出るはずもなく、「もうオレは誰も愛せないよ…」と力なくつぶやいたところで、第五話が終了するのでした。
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