ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー
ヤンキー先生が参院選に出馬するそうですが、そんな折にこんな漫画が出版されます。
- 作者: きづきあきら,サトウナンキ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: コミック
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主人公は、元教師の大宮壱悟と幼な妻のくるみ、そして赤ん坊の葵。
男性キャラに「いちご」と名前を付けるのは最近のはやりなんでしょうか。
- 作者: 久保帯人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/06/04
- メディア: ペーパーバック
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厳格な教師だった壱悟ですが、教え子だったくるみのミステリアスな雰囲気に魅かれ、しだいに禁断の愛にはまり込んでいきます。
誰にもばれないよう、極力連絡は取り合わず、会うのはホテルだけという島津ゆたかのムード歌謡みたいな恋愛から手を離せなくなっていく壱悟。
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しかし、やがてくるみの妊娠が発覚。
学校でそれを知った壱悟はみっともなく取り乱し、上司にあっさりばれてしまいます。
ここからの展開が、もう男だったら誰でもウツになるほどキツイ。
上司から「選択する権利は君にはない」と諭された壱悟は、産むかどうかの選択をくるみに委ねます。
「私が産みたいって言ったら、先生が学校やめて私と結婚する、そういう事?」
こんな、どっちを選んでも苦しめるばかりの問いを投げかけた壱悟を、くるみは優しく膝枕して、
「大丈夫。先生はあたしが守ってあげる」
…うわぁ。これは痛い。それは逆だろお前。
壱悟もこれには堪えられず、くるみと結婚して産ませる決意をします。
そこからがまた痛い。
どんな怒りも受ける覚悟でくるみの両親に会いにいく壱悟ですが、逆に両親から土下座されます。
「先生お願いします!どうかなかった事にしてやってください!」
本人は対等な恋人同士のつもりでいたのが、教師の自分はこんなに強い立場にあったのだ、と思い知らされる壱悟。
その上、体面を重んじる校長がこの件を隠蔽したため、壱悟は懲戒免職にもならず、結局なんの罰も受けずにただ自主的に教師を辞めただけで済んでしまいます。
責任を取らせてもらえない、というのはどんな罰よりも心苦しいんじゃないでしょうか。
そして、彼らのおままごとのような暮らしが始まるのですが、その結末はまだわかりません。
というのも、この漫画が連載されていた少年画報社の「アワーズプラス」が休刊になったため、最終号に二話一挙掲載してもまだ終わらず、単行本の書き下ろしでやっと完結するという形になっているのです。
きづきあきら先生は、以前にも出版社が倒産して漫画家生命の危機にまで追い込まれたこともあり、どうも掲載誌に恵まれない作家という感じがしますね。
http://blog.livedoor.jp/k_akira777/archives/50212936.html