その十兵衛はちょっと優男過ぎないか

魔界転生〈上〉 (角川文庫)

魔界転生〈上〉 (角川文庫)

新橋演舞場で、舞台版「魔界転生」が上演されています。
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0609/index.html


キャストは、

とのこと。


このキャストを見てもわかるように、今回も例によって森宗意軒と田宮坊太郎と柳生如雲斎はハブられています。


田宮坊太郎は、彼を主人公とする少女漫画バージョンもあり、Vシネ版にも登場していますが、如雲斎は映像化作品には一度も登場していないようです。


柳生のジジイという点で但馬守とカブり、坊主のジジイという点では宝蔵院ともカブるというキャラ分け失敗が原因なんでしょうか。


そう思っていたら、こんなHPを発見。

http://www.interq.or.jp/sun/shibata/yagyu-official/


柳生如雲斎を祖とする尾張柳生の公式サイトですが、そのトップにはこんな文章が。

近年インターネット上、または雑誌媒体等での、
当流に関する記述が、誤っているものが目立つようになりました。
その多くは、情報や認識の不足であると思われますが、
中には明らかに故意に歪められているものもあると判断せざるを得ません。

明らかに荒山徹先生に向けて書かれた文章だと思われますが、こういうきびしい態度をとる流派である以上、その祖である柳生兵庫助利厳を魔界に転生させるというのはマズイのかもしれません、


まぁそれを言ったら、宝蔵院胤舜なんかは完全なエロ坊主扱いなんですが、宝蔵院流槍術からクレームがついたことはないんでしょうかね。


ナイスバディの美女を連れて歩くものの、指一本触れずに淫欲を昂進させ、夢精直前の爆発力を戦闘力に変えるという設定はある意味非モテ喪男の元祖といえるかもしれないのですが。


キーワード「非モテ」に言及している日記に”非モテと申したか”とコメントする「非モテ虎眼流」というのがありますが、女性を求める性欲を敢えて昂進させ、エロ妄想創作やミソジニー言論への情熱に転化させる技術を宝蔵院流喪男術」と呼んでみてもいいかもしれません。

って、それこそクレームがつくか。