シベリア柳生の逆襲

本日はヤングマガジン発売日。お目当てはもちろん「Y十M 柳生忍法帖」です。
この漫画について随分書いたような気がしますが、考えてみればまだ連載3回目なんですね。


さて、今回の見所はなんといっても十兵衛の初登場シーン。


十兵衛の風貌については非常に原作に忠実です。
なにしろ、アイパッチを付けていません。

柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)

柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)

原作小説のカバーはこちら。
天野喜孝画伯による迫力満点のイラストですが、右目にアイパッチを付けていますね。
本文中では、「右目は糸のように閉じられている」と書いてあって、アイパッチは付けてないんですが。

山田風太郎先生の十兵衛シリーズ完結篇である「柳生十兵衛死す」のカバーも天野画伯によるもの。こちらではアイパッチは付けてないので本文中の描写に準じています。

しかし、この作品では左目を閉じて右目を開いています。由比正雪紀州大納言の扱いにも「魔界転生」との矛盾があるし、続き物という認識ではなかったんですかね。

柳生十兵衛死す 5 (ヤングジャンプコミックス)

柳生十兵衛死す 5 (ヤングジャンプコミックス)

こっちも一応左目を閉じていますが、原作とは全く違う展開の上未完で終わっていますのでご注意下さい。



十兵衛の眼帯に話を戻しますと、映画やテレビではほとんどの場合眼帯を装着しています。近衛十四郎千葉真一渡辺裕之、小沢仁志、みんなアイパッチです。
佐藤浩市だけは両目を開いて登場しますが、原作どおりに片目を閉じて登場する俳優はいないですね。
やっぱり、常にウインク状態で演技するのがツライからなんでしょうか。


しかし、十兵衛が眼帯をつけていない姿がスタンダードになってしまうと、この作品はまったく成り立たなくなってしまうわけですね。

と、さんざんネタにしていますが実は「十兵衛ちゃん」は一度も観たことがなかったりします。