十〜忍法魔界転生

せがわまさきの漫画版『魔界転生』1巻が出ました。

十 ~忍法魔界転生~(1) (ヤンマガKCスペシャル)

十 ~忍法魔界転生~(1) (ヤンマガKCスペシャル)

表紙のキャラクターは天草四郎。1巻では島原の乱由井正雪がやってくるところからはじまり、田宮坊太郎と荒木又右衛門の転生、宮本武蔵や柳生如雲斎の懊悩を経て、四郎が宝蔵院胤舜を挑発するところまで。相変わらずお色気描写もばっちりで嬉しい。美女が何人も出てくるけど、みんな違う顔をしているあたりはせがわまさきの画力の高さを感じさせられます。漫画家の絵のうまさを判断するには色んな要素がありますが、「顔のパターンが多い」というのも大事な要素だと思うです。


宮本武蔵のキャラデザは、『山風短』で漫画化された『剣鬼喇嘛仏』のときと同じでした。

山風短(2) 剣鬼喇嘛仏 (KCデラックス)

山風短(2) 剣鬼喇嘛仏 (KCデラックス)


柳生宗矩(1巻にはまだ出てこないけど)はもちろん『柳生忍法帖』と同じ。


巻末には、現代の読者にはなじみの薄くなった田宮坊太郎の解説や、次巻予告に、主人公のはずの柳生十兵衛イラストなども載っていますが、このペースで行くと2巻が終わってもたぶん十兵衛は出てこないと思います。