マリー・オア・ダイ
大阪府の男性が、男性であるがゆえに事務職への就職を断られたとして、派遣会社を提訴しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060514-00000010-mai-soci
この件について言及している日記を見ると、わりとみなさん冷静なようです。
「日本は女性優遇社会!男は差別されている!ウギャー!」
みたいなアホがもっといるかと思ってたんですけどね。
このニュースを見て連想した漫画が一つ。
二宮ひかる先生の、「ナイーヴ」という作品があります。
- 作者: 二宮ひかる
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1998/07
- メディア: コミック
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正社員の男が、派遣の女性をそんなふうに扱うということが、世間によくあることなのかどうかよく知りませんが、少なくとも、事務員がおっさんだったらこの漫画は成立しないわけで。
派遣でやってきた男性事務員を見て「ウホッ!いい男…」では、ダメですね。
まぁ、この漫画では男と女の機微をしっとりとした筆致で描いていますので、生涯独身だったわたしにとっては「やらないか」並みの異世界であるわけですけど。
だって、この漫画怖いんですよ。
コップの水を頭からかけられた女が、「いやぁん、冷たぁい♡」とかいって笑ってるんですよ。
「死霊のはらわた」より怖いっすよ、コレ。リアルで。
- 出版社/メーカー: J.V.D.
- 発売日: 2006/05/03
- メディア: DVD
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連載後半になると、仕事が忙しくなって二人の時間が取れなくなった田崎が、麻衣子に「結婚しようか?」と持ちかける場面があります。
このプロポーズを、「それは嫌」と笑顔で即答する麻衣子。
そんな、その場の思いつきで言ってるようなのは嫌だ、ということです。
改めて「結婚してくれ」と言い直した田崎ですが、麻衣子はまたにっこりと微笑み、
「死んでも嫌」
と言うのでした。
「じゃあ死ね!」
とは言えない田崎。
落ち込むのでした。
このエピソードから連想したのが、「デュッセルドルフの吸血鬼」ペーター・キュルテン。
あるとき、若いメイドの女性を襲ったキュルテン。
レイプしようとすると彼女は抵抗し、「あんたと寝るくらいなら死んだ方がマシよ」と叫びました。
するとキュルテンは、「なら死ね」と言い、彼女をナイフでめった刺しにします。
被害者は重傷を負いましたが一命をとりとめました。
実際に言ってしまう、実行してしまう人というのも世の中にはいるのですね。