恋の薔薇薔薇殺人事件
神奈川県で、同居していた男性を殺害し、遺体の首を切断した女性が逮捕されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060513-00000096-mai-soci
また、尼崎市では伯父が甥を殺害し、バラバラにして遺棄したとして逮捕されています。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000030514.shtml
こう続くと、「最近は殺人事件が増えて云々」とか「人の命の大切さが云々」とか思う人も出てくるでしょう。
しかし。
犯罪者というのはけっこう流行に敏感で、一つ衝撃的な事件が起こると模倣犯が出てくる傾向にあります。
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これにインスパイヤされたというわけでもないのでしょうが、この年だけで10件に及ぶバラバラ事件が発生。
ちょっとしたバラバラ殺人ブームがあったのでした。
といっても、その後の12年間でバラバラ事件が高値安定して発生していたわけでもなく、結局は一過性のブームに終わったようです。
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もともと、バラバラ殺人というのは1932年に東京都墨田区で起こった事件を報道した東京朝日新聞が命名した名称です。
これに対抗して、他の新聞社では「八つ切り事件」とか「コマ切り事件」などの名称が創案されたものの、結局は「バラバラ」が定着し、現在でも使われています。
これを考えた記者は、天才コピーライターでしょうね。
「ハリキル」「イカス」を発明した古川ロッパや、「彼氏」という言葉を発明した徳川夢声と並び称されてしかるべきだと思うのですが、その名は現在には伝わっていないのが残念なところです。
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