耽美と残酷

うちで取っている地方紙には、毎週ベストセラーランキングが載っています。

東京の取次店での出荷によるものと、仙台の書店店頭での売り上げによるものが併載されているので、地方色が出ていて参考になるのですが、書店の選定によっては上位が全部「人間革命」になったり、上位が全部ビブロスとかのBL小説になってたりして仙台っていったいという気持ちになることがあります。


さてさて。


女性向けに書かれた、美少年同士の同性愛を描いた小説や漫画のことをどう呼びますか。

世代や所属によっていろんな呼び方があると思いますが、「耽美」という呼び方も定着していますね。


話はいきなり飛びますが、このブログでしょっちゅう引き合いに出される漫画「カラテ地獄変」がここでまた登場します。

カラテ地獄変牙 vol.9 (BUNCH WORLD)

カラテ地獄変牙 vol.9 (BUNCH WORLD)

この作品では、主人公である牙直人が、師匠である大東徹源の命令によって南米の某国へ赴き、独裁者ドギュラマス大統領(なんつー名前だ)をカラテの一撃で暗殺してクーデターに協力します。

このとき、牙の脳裏には徹源の指導が思い出されます。
「空手をもって一撃必殺…、一撃で人間を即死せしむる急所は三か所あり!!」
「その一は”人中(じんちゅう)”――すなわち鼻下の溝なり!!」
「その二は”金的(きんてき)”――すなわち睾丸なり」
その三は”丹尾(たんび)”――すなわち肛門なり

そして、身に寸鉄でも帯びた人間は決して近づけないドギュラマス大統領(しかし、なんつー名前だ)の寝室へ、ボーイに化けて潜入し、大統領のケツに蹴りを入れて一撃で殺します
しかも、ケツを蹴られたのになぜか目ん玉が飛び出すというスプラッター描写付き。


「カラテ地獄変」シリーズでは梶原一騎肛門へのこだわりが随所にみられますが、このシーンも忘れ難いものがありました。


耽美――すなわち肛門なり!!
腐女子のみなさま、こんなの書いてすみませんでした。OTL