男子三日会わざれば刮目して見よ
「カマヤンの虚業日記」のこちらのエントリで紹介されていた記事が面白かったので紹介しておきます。
http://blog.livedoor.jp/planet_knsd/archives/50137796.html
「靖国は、近代天皇制国家が生み出した「霊的国防」の中枢であり、戦死者の霊魂を死後において招魂し、その霊力を国家防衛のために利用する「霊的永久機関」として運営されている、と私は考えている。戦死した人間が現世で大悪党であろうとも、キリスト教徒であろうと仏教徒であろうと、ましてや他民族であろうとも、そんなことは関係がない。ひとたび(日本国軍人として)戦死すれば皆が「神」になるのだ。天皇の「赤子」となって御国のために死んだからには、死後の霊魂に自由などはなく、靖国という超国家装置に有無を言わさず束ねられたのである。靖国は「慰霊」の施設ではなく、軍神を祀る「招魂」の機関であるので、原爆や空襲で死んだ霊魂には関心がない(対象外である)。戦病死者は本来であれば軍神に値しないが、天皇の思し召しによって特別に合祀している。ともあれ、靖国は戦死者の霊力を国防の礎として活用する、超国家的な「オカルト装置」(霊的永久機関)ではなかろうか。」
私は常々思うのだが、戦死者霊魂が、はたして靖国にあるのか。靖国は、戦死者霊魂を遺族の許可なく強奪し、「軍神」として祀る壮大な「オカルト装置」として機能している(靖国は合祀に反対する遺族や外国人を侮蔑して憚らない)。小泉は戦死者霊魂(軍人のみ)に頭を下げているように見えるが、そうではなく、「軍神」をつかさどる超国家的霊的機関にひれ伏しているといえる。近代天皇制国家が生み落とした超国家的霊的機関(それは、神社でも何でもない)に、国家の最高指導者がひれ伏している。この倒錯性こそが、日本国家の本質であり、日本精神の闇の回廊ではないか。
靖国は強奪した戦死者霊魂を「国家の軍神」として偽装し捏造したもうひとつの闇の国家であろう。この国を滅ぼした者さえも、「神」として祀り崇めている。この国は、戦争讃美の霊的機関に支配されているのだ。政教分離など夢のまた夢。参拝した国家の最高権力者はこう言っている、お前たちも「軍神」になれと。それでよいのか、日本人よ。
政治的な問題として扱われていることの多い靖国問題ですが、こういう呪術的側面からの考察ってどうなんでしょう。
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わたしは佐幕派なので心情的に賛成しないという立場の人間であるということをここに明記しておきます。
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よく言われることですが、中国では歴史上の奸物として知られる人物を後代になっても唾棄し続ける文化があり、神として祀られている人物といえば三国志の関羽になるわけですね。
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世界各地の中華街に、関帝廟はありますね。仙台にも近く中華街が建設される予定ですが、関帝廟が設立されたら行ってみようかと思います。
フィギュア奉納したりして。
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呂蒙のフィギュア持っていったらやっぱり祟りがあるかなぁ。
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