どっちが勝つか三代目

さて、松本龍大臣の発言ですよ。どう思いますかコレ。



村井知事が先に部屋で待ってなかったことに腹を立てたそうですが、お客を応接室に通しておくのはごく普通の対応だと思いますけどね。というか、なんでこんなに偉そうなのよ。いくら大臣で年上だからといって、公用の席でこんな横柄な口のきき方とかどうなのよ。本人は「九州人だから」と言い訳してるそうですが、東北だろうが九州だろうが仕事の話はちゃんとした言葉遣いでするのが当たり前でしょう。


水平記〈上〉―松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年 (新潮文庫)

水平記〈上〉―松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年 (新潮文庫)

松本大臣の養祖父(血縁上は大おじ)にあたる松本治一郎は、部落解放同盟創始者であり、参議院副議長として昭和天皇に拝謁したときは、当時の慣習だった「カニの横ばい」(天皇に尻を向けるのは不敬だとして、陛下に正対したまま横に移動する)を拒否して物議をかもしました。このことについて治一郎は、「天皇を神に持ち上げることは、かえって人間天皇を侮辱することだよ」と発言しています。お祖父さんは立派な人だったのに、三代目ともなるとコレだからなぁ。やっぱり世襲政治家はロクなもんじゃねえなぁ。


発言の最後に「これオフレコな。書いたらその社は終わりだから」とも言ってますが、いくら冗談でも言論封殺みたいな恫喝を大臣がしていいかどうかの判断もできないのかねこの人。涼宮ハルヒが「来ないと死刑だから」って言うのとはワケが違うんだからさぁ。


ちなみに、村井知事が推進している水産特区構想は県内でも異論の声が多く上がっており、県民のコンセンサスが得られていないのは事実です。でもこんな横柄に「ちゃんとやれよ」と言われる筋合いはねえなぁ。知事は大臣の部下じゃないんだからさあ。治一郎は天皇に対しても「天皇、今日はご苦労さんです」とタメ口で話しかけていたそうですが、それは被差別民が天上人に対してそうしたのだからいいのであって、大臣の権威をカサに着て威張りちらすような人には差別解消とか絶対にムリだと思うなぁ。