ウルトラ男泣き
〜昨日から続く〜
「帰ってきたウルトラマン」第37話「ウルトラマン夕陽に死す」〜第38話「ウルトラの星光るとき」について、ウルトラ兄弟共演の最高傑作としてご紹介いたします。
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ウルトラ兄弟共演、ということでいえば「ウルトラマン」最終回「さらばウルトラマン」におけるゾフィ登場をその嚆矢とする考え方もあります。
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つまり、ここまでは番組ごとに世界観の独立が保たれており、「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」は同じフォーマットを持った別の作品となっていたわけです。
そして、「帰ってきたウルトラマン」第18話「ウルトラセブン参上!」において、初めて「別番組のヒーローとの共演」としてのウルトラ兄弟共演が実現したわけです。
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宇宙ステーションを飲み込み、地球に飛来した宇宙大怪獣ベムスター。
スペシウム光線を吸収するベムスターの前に、ウルトラマンはなす術もなく敗れる。バンダイ(BANDAI) ウルトラ怪獣シリーズ 38 ベムスター
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より強い太陽エネルギーを求め、太陽に接近し過ぎたウルトラマンは、太陽の強大な重力に引き付けられ、燃える太陽へ落下していく。
太陽に近づきすぎ、ロウの羽が溶けて墜落したギリシャ神話の英雄イカルスのように。
彼を救ったのは、ウルトラセブンだった。
幻想的な空間の中、ウルトラブレスレットをウルトラマンに渡すセブン。
ここでのセブン登場は、幻想的な宇宙空間での出来事として処理されており、地球人の前にセブンは姿を現してはいません。
あくまでサポート役としての登場ですね。
そして、ウルトラ史上に残る衝撃作「ウルトラマン夕陽に死す」へと続きます。
地球征服を狙うナックル星人は、その障害となるウルトラマン及びMAT攻略のために、綿密に練られた計画を開始する。
まずは、過去のウルトラマンの戦いを徹底的に分析し、必殺技のスペシウム光線とウルトラブレスレットを研究、用心棒怪獣ブラックキングにそれらの対策を施す。
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そして、ウルトラマンと一心同体の地球人である郷秀樹の恋人、坂田アキを誘拐し、彼の行動を牽制しようというのだ。
しかし、誘拐の際に抵抗にあい、アキの兄で郷の親代わりである坂田を車で轢き殺し、車から放り投げてアキも殺害してしまう。
レギュラー出演者の衝撃的な死。
この裏には、アキを演じていた榊原るみ氏のスケジュール上の問題による降板という大人の事情が存在していたのですが、その事情を上手く利用しての衝撃的展開でした。
そして、精神力を失ったウルトラマンは、スペシウム光線もウルトラブレスレットも通用しないブラックキングとナックル星人に、沈みゆく夕陽の中で敗れる。
カラータイマーの点滅が止まったウルトラマンは、もはや生ける屍となった。
その体を逆さ磔にし、ナックル星の処刑場まで連行していくナックル星人たち。
「カラータイマーが消えたらウルトラマンはどうなるの?」という問いに対しては、この「すべての生命活動を停止し、生ける屍となる」が答えです。
ウルトラマンは倒れた。
MAT隊員たちもすでにナックル星人により洗脳装置を付けられ、行動を支配されていた。
もはや、地球侵略作戦は成功したかに見えた。
だが、ナックル星人にはただ一つの誤算があった。
地球にはあと二人のウルトラマンが存在する、ということである!!
ここで登場するのが、めっきり恰幅がよくなって科特隊の制服が似合わなくなった黒部進と、森次晃嗣!
初代ウルトラマンとウルトラセブンがここに登場。
「ウルトラマンを救うには、ウルトラの星作戦しかない!」
力強く握手を交わしたハヤタとダンは、それぞれ変身する。
宇宙空間に鳴り響く「胸につけてるマークは流星・・・」のテーマとともに、二人は「ウルトラの星作戦」を実行。
宇宙を飛ぶ二人が交錯するたびにスパークが巻き起こり、その光を受けてウルトラマンはついに甦った。
歌は「君にも見えるウルトラの星・・・」に変わり、ウルトラマンは鎖を引きちぎって脱出。
地球へと帰還するのだった。
初代ウルトラマンと帰ってきたウルトラマンは別人、という設定はこの話までは曖昧になっていましたが、このエピソードによってハッキリしました。その後の混乱を招いた原因とも言えますが、今はそれどころじゃありません。
地球へ帰った郷秀樹は、洗脳されていたMAT隊員たちによって敵前逃亡で銃殺刑を言い渡される。
しかし、ただ一人洗脳を免れていた丘隊員の活躍によって洗脳装置を取り外し、脱出。
そこに再び現れたブラックキングとナックル星人に、郷はウルトラマンに変身して戦いを挑む。
やはりブラックキングは手強い。しかし、今のウルトラマンは負けない。
初代ウルトラマンとウルトラセブンの友情が、彼の助けになっているからだ。
洗脳装置を取り外されたショックで失神していたMAT隊員たちも、目を覚ましてこの戦いをモニターで目撃する。
「ウルトラマンが生きてるぞ!われわれも行こう、ウルトラマンを援護するんだ!」
勇壮に鳴り響く「ワンダバダバダンダバダバ」の出撃テーマとともに、神と人とが一体となっての戦いが始まった。
MATの援護を受けたウルトラマンは、ついにブラックキングの首を切断し、ナックル星人に投げっ放し垂直落下式ブレーンバスターを決め、地球の危機を救うのだった。
ここで重要なのは、初代ウルトラマンとウルトラセブンの「友情」というフレーズ。
つまり、本来彼らは兄弟でもなんでもないんですよ。
また、地球にやってきて戦うのはあくまでウルトラマン一人。
初代ウルトラマンとウルトラセブンは、あくまで彼の復活をサポートする役目。
後のシリーズで旧作のヒーローをマヌケな引き立て役にしてしまった愚を、ここでは慎重に避けています。
もし「ウルトラマンマックス」でウルトラ兄弟共演があるとしても、この程度にとどめておいて欲しいものです。
あと、このエピソードは燃える話ではありますが、同時に悲しい話でもあります。
郷秀樹という人間の部分が死んでいき、ウルトラマンという神性に飲み込まれていく話ですからね。
そういう部分も、漏らさずに描いて欲しいものです。
全然関係ないが、「サーバー様」
子供の発言をここまでさらし者にすることはないんじゃないかなぁ。
全然関係ない話をもう一つ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~caspar/kinkymoshiire.htm
なんか、前にもこんな申し入れ書を送ったことなかったっけ?
そのときは、たしか「会社を解散しろ」とまで書いてたのを覚えてますが、今度のもツッコミどころ満載です。
思想的な部分はこちらで弁護士の山口貴士先生という方が書いておられるとおり、現実と空想の区別がまったくついていないということと、表現の自由というものがまったく理解できていないということに尽きますな。
うちでは、文中にある「美少女アダルトサイトアニメシュミレーションゲーム」なる用語に注目してみます。
気に喰わんものを思いつくままにくっつけていったような長ったらしいこの言葉、字面どおりに解釈するならば、
「美少女がアダルトサイトを運営する」
↓
「という内容のアニメを」
↓
「製作する過程で起こる様々な逆境を乗り越えて」
↓
「アニメーターの美少女とねんごろになる」
という非常に回りくどい萌えゲームなんだと思います。
・・・どこのソフトハウスがこんなのを作ったんでしょう。
個人的な好みを言えば、ロリとかつるぺたとかは趣味じゃないので、この主張が仮に通ったとしても特に痛痒は感じないのですが、表現の自由を宗教的主張によって規制しようとするのは許せません。
こんなことより、いまだに横行している人身売買&管理売春の方をなんとかした方がいいんじゃないの?
絵に描いただけの女の子の心配してる暇があったら、たった今どこかで犯されている少女を一人でも多く救うことを考えた方がいいんじゃないの?
ヤクザはおっかないから、かわりに弱そうなオタクを攻撃して自己満足してるだけなんじゃないの?
<付記>
この「カスパル」という団体の本来の活動は、アジアでの児童への性暴力をなくし、子供を救済する、ということのようです。募金によって施設も作っているそうです。
このことには、わたしも賛同するにやぶさかではありません。頑張っていただきたい、と思っています。
ただし、その現実に対する怒りをフィクションの世界に対してまで持ち込むのは筋違いである、と言いたいだけなのです。