ベロクロンの復讐 - 男の魂に火をつけろ！　～はてブロ地獄変～

ウルトラマンタロウ役の篠田三郎が、スケジュールの問題で出られなかったのが返す返すも残念です。

タロウの声は、石丸博也が演じていましたがこれはテレビ版「メビウス」と同じようです。

ていうか、見てなかったんですが、先週からメビウスにはヤプールが出ているそうですね。

また歯医者の女医に化けるんでしょうか。

今回の敵は、ザラブ星人・テンペラー星人・ガッツ星人・ナックル星人の連合軍、およびヤプールが宿った究極超獣Uキラーザウルス。

ザラブ星人の声はちゃんと青野武です。

テンペラー星人は郷里大輔、ナックル星人は中尾隆聖、ヤプールは玄田哲章というキャスティングはまぁ納得のいくところ。ただガッツ星人がDJのピストン西沢、というのはこの中に入ると一枚落ちる感が否めません。

ここはやっぱり銀河万丈とか若本規夫あたりで渋く決めて欲しかったところです。

映画のストーリーは、まぁ文句なしと言っていいでしょう。

若きウルトラマンメビウスの危機を救うため、年老いたかつての英雄たちが立ち上がる、というテーマは中高年にもアピール充分。

ただし、「ウルトラマンマックス」最終回なんかでも感じたのですが、最近はCGが発達し過ぎたせいか、ファイナルバトルになると、超巨大な怪獣の周りをちっちゃなウルトラマンがひゅんひゅん飛び回るという絵ヅラが多くなり、肉弾戦の面白さが失われてしまうのはちょっと気になるところ。

まぁこれはおじさんの繰り言ですね。

最大の見どころは、エンディングクレジットに重なる「ウルトラマン40周年」記念祭の映像。

パーティ会場に、歴代の俳優やウルトラマン（ウルトラスーツにタキシードを着ている！）が集まって談笑したり、花束贈呈をしたりしているその姿はすさまじいインパクトで、これのためだけに劇場の料金を払っても充分おつりが来るほどの価値があります。必見。

ひし美ゆり子や星光子、池田駿介も姿を見せていますが、これぐらいは出てもよかったんじゃないですか篠田三郎さん。

あと、危機を脱したメビウスを見守るウルトラ兄弟の脳裏に、かつて自分たちが危機に陥ったときの記憶が甦るという回想シーンがあるのですが、郷秀樹の回想で、まさか今ごろになってスクリーンで岸田森の姿が見られるとは思ってもみませんでした。