異界への探訪記

昨日の日記で「ロリとかつるぺたは趣味じゃない」と書きましたが、実はロリータ趣味はちょっとあったりします。


何をいきなり前言撤回してるのか、と思われるかもしれませんが、ここでいうロリータ趣味というのは、少女性愛のことではなくロリータファッションのことですのでご安心を。


何をいきなり女装趣味をカミングアウトしてるのか、とドン引きの方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん自分で着るわけではなくロリータ服を着た女性が好きだ、ということですのでご安心を。
http://lolitamarippe.hp.infoseek.co.jp/index-7.html
↑こちらの解説によれば、ロリータと一口に言ってもゴスロリやらコスロリやら姫ロリやらいろんな種類があるそうですが、わたしが特に愛好するのは甘ロリかなぁ。

この映画での深田恭子さんのロリータ姿は最高にステキでしたね。お願いですから結婚してください。


さてさて。


ロリータ服を好む女性の間では、一般に針のように細い体型が理想とされるようですが、街を歩いていて見かけるゴスロリ少女は大抵その理想とかけ離れた体型をしています。「下妻物語」での深キョンスリムとは言いがたい方ですので、その辺はリアリティを重視したキャスティングだったのでしょう。


ですが、わたし的にはそこがいいわけデスヨ。(←何故かカタコト)


ロリータ服というのは、一般に「男性ウケのよくない」服とされています。
それを敢えて着るというのは、「ワタシはオトコのオモチャじゃないわよ」という意思表示でもあるし、「オトナのオンナにはなりたくない」という決意表明でもある、といえるわけです。

しかし、ぷくぷくとした女性らしい肉体のラインは隠しようもない。

その辺の、意識と肉体との葛藤が見て取れるので、そのたたずまいにどうにもリアリティあるエロスを感じてしまうわたしなのです。


こういう見方は邪道中の邪道なんでしょうけど、まぁ好みの問題はどうにもならんわさ。



こういう趣味のきっかけになったのが3年前。

当時、ちょっと親しくしていた女性からバレンタインデーにチョコを振舞っていただいたわたしは、お返しとしてホワイトデーにプレゼントを買うことになったのでした。

その女性がロリータ趣味のある方で、「レースのついた、ヒザまでのソックスが欲しい」というリクエストをいただいたわたしは、単身ファッションビルの一角にあるロリータのお店を訪れたのです。


店内はわたしにとって完全な異世界
右を向いても左を見てもフリル、フリル、フリル。カルチャーショックで過呼吸を起こしそうになったほどです。

もうどこに何があるのか見当も付かない。
とりあえず店員さんを捕まえて、手早く買い物を済ませよう。

そう思っていたところへ、「何かお探しですか?」という天の声。
助かった、と思うとその声の主はシャア専用かと思うような真っ赤な髪に真っ黒のアイシャドウ、両目の色は青と黄色、しましまのタイツに15センチはあるかと思われる厚底ブーツを履いた、わたしの感覚でいうなら「怪人」としか言いようのない女性でした。

その怪人に対し、仮面ライダーに変身することもなくどうにかこうにか「プレゼントを買いにきた」「ヒザまでのソックス、レース付きのやつ」「サイズはLサイズ(小柄だがふくよかな女性だったのです)」ということを伝達すると、怪人はこの場違いな闖入者に対してもとても親切に商品をすすめてくれました。あぁごめんなさい、怪人なんて言って。


そんでまぁ、怪人のお姉さんから買ったソックスはとても喜んでいただけました。
ぽっちゃり女性の太めの足に、レースのついたソックスって「イイ」というのをその時知ったわたしなのでした。


あれから3年。
あの娘とは音信不通になって随分経つし、あのお店もファッションビル自体の撤退によって無くなってしまいました。

今頃どうしているのかなぁ。

あの怪人。


あ、そうそう。つるぺた趣味は本当に全然ないですよ。
あの娘もFカップだったし。