Faster than the speed of light

ギターを弾く人間にとって、一度は通る道に「速弾き」というものがあります。
普通にテレビに出てるようなアーティストしか聴かない人には「何それ?」という感じでしょうが、それでも「ヤングギター」を読むとウソみたいにたくさん速弾きギタリストが載っています。

オデッセイ

オデッセイ

この方はわたしの永遠の憧れですね。今使ってるギターもこの方の使ってる仕様に準じたものです。日記タイトルにある「Faster than the speed of light」というコンノケンイチみたいなことを言っている曲もこのアルバムに収録されています。イングヴェイ・マルムスティーンはこのアルバムの制作前に交通事故で瀕死の重傷を負い、コレが復帰作となりました。
しかし、このアルバム以降どんどんギターソロが適当になっていき、指癖だけで弾いているような粗っぽいプレイになってしまいました。先月ニューアルバムが出ましたが、相変わらず何も考えていないようなギターソロに安っぽい音質。昔の名盤を聴いている方が良さそうです。
ちなみに、数年前にこの方のコンサートを最前列で(しかもインギーの目の前)で観るという、人生最大の幸運に見舞われました。アレ以降はもうオマケの人生です、わたしは。ちなみに、イングヴェイは多くのフォロワーを生んだことでも知られています。特にこのバンドのティモ・トルキはイングヴェイから「アイツの曲はオレの曲だ!」とまで言われた人物。体型もインギーを彷彿とさせる肥満で、その風貌はかつてゲーム界で一世を風靡した飯野賢治に瓜二つという芸能人としてはどうかと思うものでした。
「Faster than the speed of light」という、同じタイトルの曲もやってます。
スタンド・イン・ライン

スタンド・イン・ライン

また、イングヴェイのフォロワーといえばこのクリス・インペリテリも有名ですね。
イングヴェイと同じストラトキャスター、しかもこのアルバムではかつてイングヴェイとバンドを組んでいたグラハム・ボネットがヴォーカルというわかりやす過ぎるものでしたが、本人は「イングヴェイなんて知らない」といった発言をしていたために批判されました。その後はソフトになり、「昔からこういうプレイをしようと思ってたけど、イングヴェイを聴いて、『先を越された!』と思ったよ」という発言をするようになりましたけどね。


といっても、イングヴェイのプレイにも先駆者はいました。
リッチー・ブラックモアとの類似はよく指摘されています。

ダウン・トゥ・アース

ダウン・トゥ・アース

ちなみにグラハム・ボネットはこのアルバムでリッチーと共演して人気を博し、その後はマイケル・シェンカーやイングヴェイスティーブ・ヴァイやクリス・インペリテリといった速弾きギタリストたちと共演しています。声は凄いメタル調のパワーの持ち主ですが、ファッションセンスはとてもメタル向きとは言えず、リーゼントにサングラスでジェームス・ディーン風に決めていますがどう見ても横山やすしでした。

エレガント・ジプシー

エレガント・ジプシー

また、アル・ディ・メオラは速さではイングヴェイに先行しています。
イングヴェイのクラシック調のメロディに対し、ディ・メオラはラテン調のフレージングですので雰囲気はかなり違いますが、アコースティックでのプレイはよく似ています。


まぁ以前に似たようなプレイをしている人がいたとしても、あまりそんなことは気にするべきことではないでしょう。
まったく誰の影響も受けないで成長できるプレイヤーというものはいませんし、先輩からの継承というのもハードロック系では大切な要素です。
オレンジレンジがパクリで批判されているそうですが、あの程度は常識でしょう。

シーナ&ロケッツの「レモンティー」は誰がどこからどう聴いてもヤードバーズの「Train kept a rollin`」そのものですが、そのことで鮎川誠を批判する声はあまり聞かれませんしね。

THE GREATEST SHEENA&ROKKETS

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