You don’t remember, I’ll never forget

昨日はアベフトシの訃報でエントリを上げましたが、アニメーターの金田伊功もきのう亡くなっていて、はてなではこちらも大きな反響がありました。


http://guideline.livedoor.biz/archives/51284481.html


その裏でひっそりと、以前イングヴェイ・マルムスティーンのバンドで活動していたベーシスト、マルセル・ヤコブも亡くなっています。


http://www.marceljacob.com/


病気を苦に自殺したとのこと。数年前から重度のリウマチに苦しんでいたそうですが、そのせいでしょうか。


マルセル・ヤコブといえば、1984年に、スウェーデン時代からの盟友であるイングヴェイの本格的ソロ・デビューアルバム『マーチング・アウト』に参加したものの金銭問題によりツアー中に脱退、怒ったインギ様が次のアルバム『トリロジー』で彼を題材にした”LIAR”という曲を作ったことで、古参メタラーの記憶に強く残っています。

マ-チング・アウト(紙ジャケット仕様)

マ-チング・アウト(紙ジャケット仕様)

トリロジー(紙ジャケット仕様)

トリロジー(紙ジャケット仕様)



METALLION(メタリオン) Vol.31

METALLION(メタリオン) Vol.31

その後もタリスマンやラスト・オータムズ・ドリームなどで活躍したいたマルセルは、昨年にはBURRN!! 増刊のMETALLIONでインタビューに答え、因縁深いイングヴェイのことを
「最近の彼のアルバムのサウンドの酷さといったら、聴いていて逆に愉快になるほどだよ」
とこき下ろしていたものでした。
パーペチュアル・フレイム

パーペチュアル・フレイム

たしかにイングヴェイのここ数枚のアルバムは音質がひどいですからねぇ。


しかし同時に、
「何よりも彼の音色のフィーリングトビブラート、そして、プレイにおける純粋さだ。速く弾きながら、同時にメロディアスで、かつピュアに演奏する…」
とそのプレイを讃え、
「オレは思っているんだ。イングヴェイは今でも良いアルバムを作れるはずだ、とね。ただ、適切なプロデューサーを見つけさえすればいいんだ」
とも言っていたものでした。要は「オレがプロデュースしてやりたい」ってことだったのでしょう。なにこのツンデレ


タリスマンなどで活動をともにしていた盟友、ジェフ・スコット・ソートのコメントは公式サイトにありましたが、再来月あたりのBURRN!! にはインギ様のコメントも出るんでしょうかね。いくらマル公でも、亡くなった人の悪口は言わないだろうと信じたい。