もうやめて! 宮崎のライフはゼロよ!

自民 宮崎謙介氏 女性関係報道で議員辞職表明 NHKニュース 自民 宮崎謙介氏 女性関係報道で議員辞職表明 NHKニュース

今の国会中に育児のための休暇を取る考えを示していた自民党の宮崎謙介衆議院議員は、みずからの女性関係について週刊誌で報じられたことを受け記者会見しました。宮崎議員は「国会議員としての主張と、軽率な行動とのつじつまが合わず、深く反省し、一から出直したい」と述べ、議員辞職する意向を明らかにしました。


衆議院京都3区選出の自民党の宮崎謙介衆議院議員は、男性の育児参加を促したいとして、国会議員である妻の出産に合わせて、今の国会中に育児のための休暇を取る考えを示していましたが、今週発売された週刊文春で、妻の出産直前にほかの女性と不適切な関係を持っていたと報じられました。
これを受けて宮崎議員は12日午前11時前から記者会見しました。この中で宮崎議員は「私の不適切な行為で多くの皆様に多大なる迷惑をかけ、心からおわび申し上げる。また、妻と家族、妻を支援してくれている皆様にも本当に申し訳なかった。深くおわび申し上げる」と述べ謝罪しました。そのうえで宮崎議員は「道半ば、志半ばで、成し遂げたい政策、実現したい社会がある気持ちは今でも変わらないが、信なくばたたずであり、国会議員として主張してきたことと軽率な行動のつじつまが合わないことを、深く反省をし、議員辞職をする決意を固めた。一から出直したい」と述べ、議員辞職する意向を明らかにしました。
また宮崎議員は「党から離党しろと言われれば党を出るが、できることであれば、自民党で理想を実現したい」と述べ、自民党にとどまりたいという考えを示しました。一方、宮崎議員は、国会議員の育児休業について、「男性の育児参加は絶対に必要だと思っている。世の中の機運もだんだん変わっていたなかで、私の軽率な行動が水を差してしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだ。私が論じる資格はないが、この流れが止まらないことを願うばかりだ」と述べました。

少子高齢化が進む昨今ですので、男性も育児休暇を取得することが一般的になればいいとはぼくも思いますが、この人が育休を表明したときは不信感がありました。自ら範となりたいようなことを言っていましたけど、「庶民はパンが食べられないと嘆いております。ここは私が自ら、ケーキを食べればいいのだと身をもって示しましょう!」みたいなトンチンカンさしか感じられませんでしたねえ。国民が育児休暇を取れない、そもそも結婚や出産ができないのは経済的事由が大きいのに、こういう特権階級の人々が優雅な生活をしてみせたところで「よし自分も」と思うわけないよ。


とはいえ、女性問題はあくまでプライベートな事情であって、議員として不正をはたらいたわけでも、職能に疑問を持たれるような失言をしたわけでもないのに、議員辞職する必要があるのか、という疑問は残ります。アマリさんとかマルカワさんとかハボマイさんとか、問題になっても議会には残ってるじゃないですか。この人だけは詰め腹を切らされたというのも、育休発言で首脳陣の不興を買ったからじゃないか、という気がしますねえ。今回のことだって、この人なりの少子化対策なのかもしれんですしね。


ちょっと前にも、調子に乗って安倍さんの本音を代弁しすぎちゃった木っ端議員がいましたけど、あの人は離党を選んで、議員辞職はしませんでした。こちらのイク休議員は離党も勧告されていたようですが、党にとどまっての議員辞職を選びました。この辺の選択はどういう基準なんでしょうね。というか、たとえばアマリさんは大臣を辞任しましたけど、議員は辞職しないで住んでいるわけじゃないですか。どうも国会議員にはロストポイント制というか残ライフみたいなものがあって、不祥事のたびに「大臣なら辞任で−1ライフ」「平議員の状態で不祥事を起こすと辞職か離党でゲームオーバー」みたいなシステムがはたらいてる感じがしますね。要するに、スーパーマリオとか魔界村みたいなモンですよ。


あと、この件で「ハニートラップだ」という意見をツイッターとかでよく見かけるんですけど、どこの誰がどんなメリットがあってこの人を罠にかけるのか、誰か教えてください。