ジェンダー邪気眼マン

ルミネのCMが炎上してからというもの、はてな村ではジェンダーに関するエントリがいくつも上がっては炎上を繰り返しており、この分野の話題がいかに揮発性を強く持っているか再認識させられることしきりであります。自己啓発だけがはてな村じゃねえんだよ、これでこそはてな村だよ! という謎の含み笑いがわき上がるのを、抑えることができねえんです!


というわけで、今日のネタはこちら。

フェミニズム的な「良識」の罠 - Togetterまとめ フェミニズム的な「良識」の罠 - Togetterまとめ
赤木智弘あたりがよくネタで言う「フェミニズムを勉強してきたのにモテなかったから、これからはDQNになる!」みたいな話を、真面目に語ってしまう人たちのまとめです。後半になるとはてな村の村長も出てきて、「要は勇気がないんでしょ」というフレーズで話題をさらにはてな村の領域へ引きずり込むあたりが、なんともいえん地獄インターネット感にあふれていてすごい。


言っときますけど、フェミニズムってのは女性が社会でどう生きるかという話であって、男がそれを学んだからってモテるようになんかなるわけねえんです。むしろ、女性の自由意思を尊重する社会になれば、モテない男が大量発生するのは当然のことです。だったら自分がモテないことだって納得できるはずなのに、それができないんだから、「フェミニズムに教えられた」なんてのが嘘八百で、ただ他人に拒絶されることを恐れてきただけだというのがよくわかりますね。



それにしてもアレですね。


こういう界隈で発言する自称フェミニストの男性って、「女性を性的な目で見ることへの罪悪感がある」という人が少なくないんですよね。
まぁ、その態度自体は別に悪くないんですけど、こじらせていくと「僕の欲望は女性を傷つける。僕は呪われた存在なんだ。だから女性には近づけない」みたいなことを言い出す人もちょくちょく見かけるんですよね。


なんだかねー、格闘漫画の読み過ぎで自分まで殺人技を身につけたような気になったヤツが、「俺の肉体は全身凶器だ、うかつに触るとケガするぜ」とか言ってるみたいなイタさを感じるんですよねぇ。

喧嘩稼業(3) (ヤンマガKCスペシャル)

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そういう「くっ! 俺の裡に封じた獣が暴れやがる……」的なことを、「デリケートで優しい自分」をアピールするために言っちゃう人をジェンダー邪気眼マン」とでも呼ぶことにしよう、と思ったワスなのでありました。


邪気眼とは - はてなキーワード


男子が本格的に性の目覚めを経験するのもだいたい中2ぐらいですが、その段階でジェンダー観が止まっちゃう人もいる、ってことなんだなぁ。