不謹慎替え歌シリーズ“Darling”

西野カナの“Darling”って曲が、お店の有線とかでよく流れてるので、ちょくちょく耳にする機会があるんですけど。

Darling

サビの部分で「Ahなんで　好きになっちゃったのかなあ」というフレーズがあるんですけど、ここを聞くたびに、「そういえばアーナンダって人がいたなあ」と思い出す、1995年に青春を過ごした世代なのであります。

未解決事件 オウム真理教秘録

1995年に発覚した、戦後最大の犯罪ともいえるオウム真理教事件。地下鉄サリン事件という未曽有のテロリズム、そして明らかになった国家転覆計画がわれわれに与えたショックは大きく、また、彼らの異様な思想に裏打ちされた特異な用語体系も、当時の人々に深く浸透したモンであります。あのころは「ポア」とかみんな言ってたよなぁ。

オウムに独特の習慣として「ホーリーネーム」というものがあり、幹部信者は本名のほか、菩薩や高僧などにちなんだ法名を名乗っていました。スポークスマンの上祐史浩（事件時にはロシアに左遷されていてカヤの外におり、懲役３年のショボ刑を満了して現在は「ひかりの輪」代表）はマイトレーヤ（弥勒菩薩）、科学技術部門最高幹部の村井秀夫（マスコミの目の前で自称右翼に刺殺された）はマンジュシュリー・ミトラ（文殊菩薩）、サリン製造の中心的人物だった土屋正実（死刑確定中）はクシティガルバ（地蔵菩薩）、坂本弁護士一家殺害事件の実行犯だった新実智光（死刑確定中）はミラレパ（チベット仏教の大師）、といった具合に。
んで、地下鉄サリン事件や目黒公証役場事務長逮捕監禁致死事件などに関与した井上嘉浩（死刑確定中）はアーナンダ（釈迦の弟子である阿難）を名乗っており、当時から「小さな家と大きな窓と、子犬の横にはアーナンダ」などといった不謹慎替え歌の対象になっていたモンでありますが、今でもオレの中に当時のヴァイヴが残っていたんですかねえ。

♪
アーナンダ　死刑になっちゃったのかなぁ
私って少し　人殺しなのねえ
Ahこんなにも　放っておけないグルは
星の数ほどいる中で　ねぇ尊師　あなたしかいない
♪

あれからもうすぐ２０年になるってのに、我ながら少しも人間的成長が見られない！