青いけものたち

あっ!


昨日のエントリで、今月これから発売される注目の本を取り上げたんだけど、真魚八重子さんの『映画系女子がゆく!』を忘れてた!

映画系女子がゆく!

映画系女子がゆく!

青弓社のWEB連載をもとにした本で、八重子さんにとってはこれが初の単著ということになるでしょうか。ガールズ・ムービーの数々を通して、映画で描かれた「女子」の世界について評論する本です。ワスも含めて文化系男子という生き物は、居心地のいいホモソーシャルな世界に凝り固まって、自分たちの世界から女性を排除したがる傾向があるので、たまにはこういう本を読んで軌道修正しておくことも必要だと思いまう。


んで、これは八重子さんの本とはとくに関係ないことなんですけど、昨日のエントリでも書いたようにここ最近のワスは鈴木涼美にハマっていて、彼女の著書を読みながら、昔の出演AVを観賞するという非常に悪趣味なことをしているわけですけど(あの本には、AVの味わいをおおいに増す効果があるんである)、『「AV女優」の社会学』を出版したのは「現代思想」や「ユリイカ」といったカテエ本を出している青土社ですよね。



んで、この本を読んだ流れで「AV関係者の語り」に注目しているワスは、もとAVスターだった森下くるみの、2010年のインタビュー集『らふ』も買い求めて、読んだところだったんです。

らふ

らふ

森下による、8人の人気AV女優へのインタビュー(というより対談に近い)本で、晶エリーが「中村淳彦の本はウソばっかり」と激白していたり(本文中では名前を出すことは避けているが)、なかなか面白い本ではありましたが、この本を出しているのが青志社。芸能人や蝶野正洋の本を出したり、『西部警察』のDVDマガジンを出したり、かと思えば震災関連本も出している、硬軟取り混ぜたラインナップの会社でありました。



そんで、八重子さんの『映画系女子がゆく!」は青弓社の本、というわけです。出版業界ってなんでこんなに「青」が多いんですかね。パチンコ台メーカーに「三共」とか「三洋」とか「三星」とかやたら「三」が多いのと同じようなもんですかね?