暴飲暴読

最近は食いものに関連した本しか読んでいない気がする。

漫画版 野武士のグルメ

漫画版 野武士のグルメ

久住昌之原作・土山しげる作画の『野武士のグルメ』。幻冬舎Webに連載された漫画に、描き下ろしをくわえて単行本化されました。
定年退職したおじさんが、「野武士のようにワイルドでありたい」と思いつつ、淡々と食事をするだけの、きわめておとなしい漫画です。
孤独のグルメ』の井之頭五郎ほど健啖でもなく、五郎がときおり見せる狂気もなく(冷やし中華を食べ終わった店で、追加でラーメンを注文したときはさすがに頭がおかしいと思った)、きわめて淡々としているのがこの作品の味。
土山しげるは、これまで『喧嘩ラーメン』や『食キング』などでカッ飛んだグルメ世界を描いてきましたが、今回は久住カラーが強く出ていて、土山カラーはほとんど感じられなくなっているのが意外なところです。


めしばな刑事タチバナ』も、はや13巻。前の巻から2ヶ月という速いペースでの出版となっています。
連載が長くなってきたので、「第一話と現在での絵柄の違い」をネタにした、メタなギャグも飛び出すようになりました。
ちなみに、長期連載による絵柄の変化が激しい漫画といえば『ああっ女神さまっ』が有名ですが、こんなまとめ画像も作られています。

そんな『女神さま』もついに完結するそうですが、もう15年ぐらいは読んでないなぁ。オレが知ってるベルダンディーは、6巻ぐらいの絵柄です。



そして、嵐山光三郎の『文士の料理店』。

文士の料理店 (新潮文庫)

文士の料理店 (新潮文庫)

名著『文人悪食』『文人暴食』に続くシリーズ、第三弾。
夏目漱石森鴎外永井荷風といった錚々たる文人たちが足しげく通った店を、彼らの文章を引用しながら紹介していきます。
こういう本を読んだときは、自分が東京に住んでないことが悔しくなるんだよなあ。