戦慄の掟

おとといも紹介した、JBCの亀田家追放処分ですが、同じタイミングで、JBC職員が亀田サイドを訴える事態も発生しておりました。


http://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20140207-1254375.html

JBC職員が亀田兄弟提訴 監禁された

 プロボクシングの試合前記者会見の後で亀田興毅と和毅らに会場内に監禁され、精神的苦痛を受けたとして、日本ボクシングコミッションJBC)の男性職員(42)が7日、2選手らに1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことを明らかにした。

 興毅と和毅は3兄弟の長男と三男。訴状によると昨年9月、高松市で次男大毅が出場した国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフライ級王座決定戦の試合前記者会見後、相手選手の使用するグローブに不満を持った2選手とジムのスタッフが報道関係者を会場外に出し、原告の男性らJBC職員3人を残して全ての扉を閉めたという。

 男性は訴状で、興毅から「おかしいじゃないか」などと怒鳴られ、外に出ようとしたところ和毅から首などを数回小突かれたと主張している。提訴は6日付。

 都内で記者会見した男性は「すごいプレッシャーを感じ、怖かった」と述べた。

 [2014年2月7日19時42分]

これ、わざわざ処分のタイミングに合わせたんだとしたら、これまでJBCの顔色をうかがって訴えずにいたのかなぁ、とか思ってたんですけど、裏にはさらにキナ臭い事情があったようで。


問題になった監禁事件は、亀田サイドが「相手にも、こちらで用意したグローブを着用させろ」とJBC職員を恫喝したという、いつもながらのやり口ですが、この件は大手メディアではあまり扱われず、東スポと、大手の格闘技ブログ「拳論」が報じた程度にとどまっていました。
「拳論」は、芸能ライター兼プロレスラー・格闘家の片岡亮が中心となって、亀田家に批判的なエントリを書き続けており、ネットにおけるアンチ亀田の総本山ともいえるブログです。当然この事件も、かなり激しく批難する論調で報じられました。
ところが、今年の1月29日になると、亀田サイドがこれを「名誉棄損」として、片岡記者に2000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたんですね。
これは明らかなSLAPP訴訟で、ユニクロPOSSE今野晴貴代表を訴えたのと同じです。

ブラック企業ビジネス (朝日新書)

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亀田ジム代理人は、テレビでおなじみの北村晴男弁護士なのですが、タレント商売してる人がこんな訴訟やったら確実にイメージダウンになると思うんですけどねぇ。


んで、このSLAPPに対する反撃として、片岡記者が被害者のJBC職員を抱き込んで逆提訴した、というのが、この提訴の事情のようです。


くわしくは、片岡記者のライター仲間による、こちらの記事を参照のこと。

http://atutomo.blog130.fc2.com/blog-entry-106.html
http://atutomo.blog130.fc2.com/blog-entry-107.html
http://atutomo.blog130.fc2.com/blog-entry-108.html
http://atutomo.blog130.fc2.com/blog-entry-109.html
んで、記者会見ではちょっとした事件もあったそうです。

 さらに会見後、"事件"が勃発。会見場を出た片岡さんに、ある芸能プロダクションの人間が詰め寄った。「こんなこと、止めろ」。途切れ途切れだったが、明らかに恫喝、脅迫まがいの行動。片岡さんは男に「てめえ」と呼ばれたことに立腹し、一気に張りつめた雰囲気に包まれた。

一説によれば、この「芸能プロダクション」というのは、最近もミス・インターナショナル関連で何かと話題のアノ事務所だとも言われており、なんともキナ臭い匂いを漂わせています。

ブレイカー~戦慄の掟

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