私は嵐

仙台市の北に位置する大衡村は、宮城県に現存する唯一の「村」ですが、郊外の工業団地として開発が進んでおり、2012年にトヨタ自動車東日本がここに本社を置いて発足してからはとくにめざましい発展を遂げています。東北自動車道がわざわざインターチェンジを新設するほどですから、企業城下町として、地元民の間にどのような身分制度ができているのか不安になります。オレは岩手県釜石市出身ですが、新日鉄のおひざ元だったあの町では、元請け会社の社員(本工)と下請け企業の社員(職工)との間には厳然たる身分の差が存在していて、銭湯も別々だったりしていたものです。現在の、たとえば日立市とか豊田市に似たような制度があるかどうかは寡聞にして知りませんけど。


んで、この大衡村がにわかに全国から注目されるようになったのが、村長のセクハラ問題でした。


跡部昌洋村長は、祖父、父と三代続いた村長一家の出で、1996年に村長に就任してからは現在で5期目となる、まさに典型的な地方政治家でありますが、2014年には職員の公金着服を隠蔽したとして書類送検されるなど、これまた典型的な村社会の住人として知られておりました。


そこへもってきて、今年の3月に、女性職員へのセクハラ行為で告発を受け、全国にその名が知られるようになったわけです。
跡部村長は、議会から不信任決議を受けると予算の審議中にも関わらず議会を解散させ、しかも自分も辞職するというガラガラポン作戦で村民および県民を呆れさせましたが、辞職の日付が明日になったため、今日、記者会見をしておりました。


http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00289816.html

セクハラ問題 宮城・大衡村長「呼び名は『殿』、『姫』...」

 女性職員へのセクハラ行為で提訴されていた宮城・大衡村の村長が、8日に辞職するのを前に、記者会見を行った。
 跡部昌洋村長は、「お互い、呼び名が『殿』、『姫』と呼んでおりました。(交際していたから、殿、姫と呼んでいたのか?)それについては、お答えできません」と語った。
「セクハラ疑惑」の村長が自ら明かしたのは、村の女性職員との理解しがたい関係だった。
 記者の問いかけをかわすように村長室に入っていくのは、宮城・大衡村跡部村長。
 役場に勤める50代の女性職員に対し、出張先のホテルや入院先の病院で、10回以上性行為を強要するなど、セクハラ、パワハラ行為をしたとして、3月13日、女性職員から1,000万円の損害賠償を求め、提訴された。
 その後、議会から不信任案を可決された跡部村長は、突如、議会を解散。
 さらに、自らも辞職を申し出た。
 その後、跡部村長は、体調不良を理由に、公の場に一切姿を見せなかったが、7日、3週間ぶりに登庁。
 跡部村長は、「今回の騒動について、おわび申し上げたいと思います」と謝罪した。
 7日午後に行った記者会見では、女性職員へのセクハラ疑惑について、跡部村長は「突然、このようなセクハラ・パワハラをされたと訴えられましたが、わたしは、そのようなことはしておりません。(全く身に覚えがない?)しておりません!」と説明した。
 繰り返し、女性へのセクハラ、パワハラ行為を否定。
 しかし、このあと、女性との関係を記者から問われると、跡部村長から意外な言葉が語られた。
 跡部村長は、「(女性職員に『殿と呼べ』と言ったり、メールしたことはあるか?)
 命じておりません。お互いの呼び名が、『殿』、『姫』、そういう呼び名で呼んでおりました。(ほかの女性職員も殿と呼んでいた?)それについては、いろいろな呼び方があったと思う。社長とかですね。(交際していたから殿と姫?)それについては、お答えできません。(殿と呼ばれることは自然だと?)はい」と語った。
 さらに、会見では、跡部村長が受け取る、およそ1,100万円の退職金についても話が及んだ。
 跡部村長は「(退職金は受け取る予定?)はい。いろんなご意見があると思いますけれども、退職金はいただくと」と語った。
 4月26日には、村長と村議会議員の選挙が行わるが、跡部村長は、体調不良を理由に出馬しないと、会見で明らかにしている。

たかが村長クラスで「殿」だなんて、身の程を知らんオッサンじゃのう!


村長なんて、江戸時代でいえばせいぜい庄屋ですよ。百姓身分なのに何が殿様ですか。


大復活祭~20th Anniversry Live~ [DVD]

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(ちなみに、Show-ya寺田恵子中村美紀がバンド名を決めたとき、庄やで飲んでいたためつけられた名前だという)


大衡村だって仙台藩の一部だったんですからね。仙台には今でもちゃんと殿様がいるのに、なんと不遜な!

伊達家の秘話

伊達家の秘話

(伊達家18代当主の伊達泰宗という人がいて、仙台では何かイベントがあるたびにこの人が出張ってくる。毎年5月には、伊達政宗を祀る「仙台青葉まつり」というのがあるが、このお祭りでは、泰宗氏を先頭にした伊達家家臣団による武者行列が、市内の大通りを通行止めにして練り歩くのである)