デビルマン百景

世の中にスピンオフものの漫画はたくさんありますけど、たぶん『デビルマン』のスピンオフ作品は、業界トップクラスの点数じゃないかと思います。永井豪ちゃん先生によるセルフスピンオフだけでも『新デビルマン』『バイオレンスジャック』『デビルマンレディー』があるし、『マジンガーZデビルマン』とか『デビルマンゲッターロボ』などクロスオーバーもの、創作秘話である『激マン!!』、衣谷遊の『AMON デビルマン黙示録』やオムニバス漫画『ネオデビルマン』など、他の漫画家による作品もあります。

改訂版デビルマン(4) <完> (KCデラックス)

改訂版デビルマン(4) <完> (KCデラックス)


んで、いま連載されているのが、月刊チャンピオンREDの『デビルマンG』(高遠るい)と、月刊ヤングマガジンの『デビルマン対闇の帝王』(TEAM MOON)。

デビルマン対闇の帝王(1) (ヤンマガKCスペシャル)

デビルマン対闇の帝王(1) (ヤンマガKCスペシャル)

『闇の帝王』のほうはマジンガーシリーズとのクロスオーバーで、不動明が恋人の美樹を蘇らせるため冥界の王ハデスに挑みますが、そこにマジンガーの世界からミケーネ帝国の闇の帝王を追ってやってきたグレートマジンガーがサンダーブレイクをかますという、なかなかワケのわからない世界観になっています。どうすんのかね、これ。



デビルマンG』のほうも、3巻目まで来てかなりのカオス状態になってきました。原作の飛鳥了にあたる人物が2人目と3人目まで登場してきて、あのラストをパロディしてみたり、サイコジェニーが池上彰化してみたり、美樹がデーモンと合体してデビルマンになってしまったり。さすがにこの漫画家は一筋縄じゃいかんなぁ。