プレジデントのリアルムシキング

いま、週刊少年サンデーで満田拓也の『BUYUDEN』ってボクシング漫画がありますね。

BUYUDEN 8 (少年サンデーコミックス)

格闘技漫画なのに、ヒロインが主人公よりでっかくて強い、というなかなかの異色作です。

ぽっちゃり好きの心をがっちり捕えて離さない（でも、二の腕はもうちょっと太くてもいいなあ）、恵体ヒロインではありますが一般ファンにはどうなんでしょう。

まぁでも、このぐらいは『B.B.』に比べればどうってことないですよね。

B.B（２１） (少年サンデーコミックス)

• ライバルとの対戦を妨害した卑劣漢を必殺パンチで撲殺
• 恋人と別れアメリカへ逃亡し、マフィアの地下ボクシングへ身を投じる
• マフィアから命を狙われ傭兵に転身、アフリカの紛争地帯へ行き必殺パンチで敵を撲殺しまくる
• 戦闘のストレスで精神崩壊、記憶喪失で敵に捕まって洗脳される
• 仲間に救出され、金持ちの爺さんに偽造戸籍を作ってもらい帰国
• やっと再会する直前に、恋人がトラックに轢かれて死ぬ

鬱展開にすればいいってもんじゃない、という典型例です。そして最後は、なぜかボクシングで世界を救う電波ゆんゆん漫画になってましたねぇ。

んで、『B.B.』がアフリカで敵の基地から救出されるとき、きっかけになったのがイナゴの大襲来でした。
これは実際にみられる現象で、現在も、北アフリカから中東にかけて、サバクトビバッタによる深刻な被害が出ています。
このサバクトビバッタの研究をしているのが前野ウルド浩太郎氏で、はてなダイアリー「砂漠のリアルムシキング」ではてなでも有名です。

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

昨年には本も出されましたが、研究者の常として経済的には苦しいそうです。

そんな前野氏ですが、このほどプレジデント社からスカウトされ、オンライン連載を始められました。

無収入者が最もやってはいけないこと - 砂漠のリアルムシキング
なんか見たことある人が写ってるな、と思ったら、やっぱりプレジデントの石井さんだ。
実はこの、前野氏をスカウトしたプレジデントの石井伸介氏は仙台市出身で、ぼくも何度かお会いしたことあるんですよね。
プレジデントといえば高級ビジネスマン向けの媒体というイメージがあるので、この連載はちょっと意外なところです。

プレジデントのオンライン連載「バッタ博士の『今週のひと工夫』」第１回はこちら。
33歳、無収入、職場はアフリカ バッタ博士の「今週のひと工夫」第1回：PRESIDENT Online - プレジデント