サバゲーはお好きですか

漫画を何冊かまとめて買ってきたのだす。


高遠るいの『デビルマンG』4巻。数あるデビルマン漫画の中でもパロディの大胆さでは随一か。本人の持ちネタも惜しみなく投入されており、ハゲのシンシアがまた死んでます。


須賀原洋行の『実在ゲキウマ地酒日記』1巻。この人の漫画はもう20年以上ずっと読んでいて、登場してくる家族ともすっかりおなじみなんですけど、先日発売された「イブニング」において、中心キャラである「ニョーボ」が実は、乳がんから転移した脳腫瘍により亡くなっていたという衝撃の事実が公表されました。「マンガの中で生き続けたい」という奥さんの遺志により、死去の事実は伏せられて、生きている体でずっと連載されていたのです。この1巻に掲載されている分が描かれたときは、すでに病状が進行していたかもう亡くなっていたぐらいの時期だと思うと、冷静に読めません。同じように奥さんを亡くした上野顕太郎の『さよならもいわずに』もすごい漫画でしたが、この人が本格的に闘病・死別を描いたらこちらも相当すごい作品になりそうです。
それらの事実を離れて作品単体で見ると、ぼくは日本酒をまったく飲まないので、地酒レビューがメインのこの漫画はちょっとキツいんですけどね。


漫画版『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』プロローグの0巻と1巻、同時発売。正直いって、あきれるほど展開がノロい。幼少時代をこんなに長く描く必要はない。あと、牛島辰熊先生と木村政彦先生をあまりに神格化しているので、今後の展開が苦しくなりそうです。それから、ページによって木村先生が右利きになったり左利きになったりしてるのも、細かい点ですが気になるところです。


久慈光久の『狼の口』5巻。攻城戦も大詰めを迎えていますが、封入されたアンケート葉書の、一発目の質問事項がサバゲーはお好きですか」なのも妙に味わい深い。王貞治じゃないんだから。