金田一耕助VS明智小五郎

フジテレビで、スペシャルドラマ『金田一耕助VS明智小五郎』が制作されるとか。


http://mantan-web.jp/2013/02/08/20130207dog00m200046000c.html

山下智久 : 若き金田一耕助に 明智小五郎役の伊藤英明とSPドラマで共演

 俳優で歌手の山下智久さんが、フジテレビのスペシャルドラマ「金田一耕助 VS 明智小五郎」で名探偵・金田一耕助の駆け出し時代を演じることが8日明らかになった。ドラマには、横溝正史が描いた金田一耕助江戸川乱歩作品の明智小五郎という、日本の推理小説を代表する名探偵2人が登場し、すでに海外でも活躍する有名探偵・明智役で俳優の伊藤英明さんが出演する。共にこれまで多くの俳優が演じてきた役どころだが、本作では若く美しい“山下版金田一と、精かんでりりしい“伊藤版”明智の鮮やかなツーショットも見どころだという。現在、撮影中で、放送日は今後発表される予定。

 ドラマは、芦辺拓さんの推理小説明智小五郎金田一耕助」(原書房)が原作で、山下さん演じる金田一はまだ無名の若手探偵という設定。山下さんは、おなじみの着物と下駄姿に加え、頭にソフト帽をかぶるという“山下流金田一ファッションで挑む。また、定番の頭をかきむしる癖のほかに、難問を解こうと悩む際には、床にゴロゴロ転がり続けるという新たな“シンキングスタイル”も生まれており、さらに美女相手にドギマギする初々しい姿も描かれる。

 一方、伊藤さんが演じる明智は、金田一とは対極の洋風紳士スタイルで、クラシックな三つぞろえのスーツ姿。若き金田一が解決した事件の新聞記事を読んで興味を示し、新聞記者と偽って金田一を訪れては、事件の進捗(しんちょく)状況を探ったり、事件を解くヒントをさりげなく残していくといった重要な役割を果たす。また、明智ならではの驚きの仕かけ、演出も多数用意されており、金田一の推理と合わせて、冒頭から最後まで見逃せない展開になっているという。

 2人の共演は、同局で09年に放送された月9ドラマ「ブザービート〜崖っぷちのヒーロー〜」でプロバスケットボール選手とコーチという役どころを演じて以来2度目。山下さんは伊藤さんとの再タッグを「相変わらず頼りがいのある兄貴という感じで全く印象は変わっていません。久々に共演できてうれしいです」と喜び、明智役についても「しぶくて格好いい」と絶賛。伊藤さんは山下さん演じる金田一を「インテリな感じがしますね。品があって色気もあって、すごく新しい金田一だと思います」と語っており、同ドラマの後藤博幸プロデューサーも「今回の作品が金田一明智のこれからの新しいスタンダードになってくれるとうれしい」と期待を寄せている。

 物語は、長年いがみ合ってきた薬問屋の元祖トキ屋拘蛟龍堂と本家トキ屋拘蛟龍堂の間で事件が起きる。本家の長男・喜一郎がある日、元祖の若旦那・長彦のもとに殴り込み、もみ合いの末、長彦に劇薬をかけて失踪してしまう。2年後、東京・下町で暮らす駆け出しの探偵・金田一のもとに、喜一郎の妹・初恵から依頼が舞い込み、本家トキ屋拘蛟龍堂のある大阪へ向かう。その頃、新聞で金田一の事件解決の記事を読んだ明智は興味を示し、身分を隠して彼の元を訪れる……というストーリー。今後、ヒロインなどキャストも発表される予定。(毎日新聞デジタル)

原作はこちら。

明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)

明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)


2005年には、テレビ朝日の土曜ワイド劇場で『明智小五郎VS金田一耕助』が放送されました。このときは、主役は松岡昌宏長瀬智也TOKIO組でしたが、今度はフジですか。


フジテレビの金田一耕助ものは、1990年〜1998年に放送された片岡鶴太郎主演シリーズと、2004年〜2009年の稲垣吾郎主演シリーズがあります。鶴太郎シリーズは、金田一が熱血漢に脚色されているためファンには非常に評判が悪かったのですが、それでも同時期にTBSが粗製濫造していた古谷一行主演の2時間ドラマに比べれば幾分マシというところでしょうか。
稲垣吾郎シリーズは、佐藤嗣麻子の脚本による原作に忠実な展開と、小日向文世横溝正史を演じるという演出が好評でしたが、稲垣メンバーの演じる金田一像には賛否両論あったものです。


ここ最近は、稲垣吾郎長瀬智也とジャニーズ組が金田一を演じることが続きましたが、今度は山下智久ですか。まったくイメージが違うと思うんですが、『ビブリア古書堂の事件手帖』あたりのファンと違って金田一ファンはよく訓練されてますから、今さらこの程度でやいのやいのわめく人もいないでしょう。でも、「これからの新しいスタンダード」ってのはどう考えても言い過ぎだよなぁ。最近の芸能人では、ピースの又吉直樹なんかピッタリだし、大泉洋もモジャモジャ頭で似合うと思うんですけどね。