犯人はヤス
ぜんぜん知らなかったんですが、『犬神家の一族』がDSでゲーム化されてたんですね。
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これはちょっと面白いかも。
タッチペンで金田一の頭をかきむしるとヒントを思いつく、「ボリボリシステム」ってのもバカでいい感じです。
古谷一行シリーズを愛好するぼくとしては、「逆立ちシステム」も実装してほしかったですね。
公式サイトに「金田一耕介」って思いっきり誤字してるのはちょっとなんですが、ゲーム中ではちゃんと「金田一耕助」と正しく表記されてますのでまぁいいとしましょう。
んで。
4月には、第二弾として『八つ墓村』もゲーム化されます。
http://www.4gamer.net/games/074/G007434/20090122042/
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でも、これは原作と離れたものにならざるを得ないと思うなぁ。
『犬神家の一族』は完全に金田一が主人公で、金田一耕助の視点で話が進んでいくのでゲーム化に最適ですが、小説『八つ墓村』は、寺田辰弥を主人公として彼の視点で描かれており、金田一耕助は脇役なのに、このゲームでは、プレイヤーは金田一を操作して捜査していくようですからね。
『犬神家』タイプの金田一=主人公タイプとしては『獄門島』や『悪魔の手毬唄』があり、別に話者がいるタイプとしては『三つ首塔』『夜歩く』などが挙げられます。
※以下ネタバレ
『八つ墓村』は、実はミステリーとして致命的なアンフェアさを持っています。
事件が終わってから明かされるのですが、金田一耕助が村にやってきたのは、西屋の未亡人である森美也子が、夫を毒殺した疑いがあるとして、亡夫の兄である野村荘吉から調査依頼を受けてのこと。つまり、犯人について読者が知らない情報を得ているんですね。
これはまずいでしょ。「読者の知らない手がかりで推理する」ってのは探偵として最大の反則ですよ金田一さん。
もし、この情報を読者が得ていたら、連続毒殺事件の犯人として森美也子は真っ先に疑われてしかるべきですが、美也子への疑いを持っていながら連続殺人をただ傍観していたのですから、作中において金田一が「この事件で、わたしにいいところはひとつもなかった」というのは謙遜でもなんでもないと思いますね。
まぁ、『八つ墓村』は辰弥視点でゲーム化してもまだ遊べると思いますが、『三つ首塔』を音禰視点でゲーム化したらエロゲにしかならないし、『夜歩く』を屋代寅太視点でゲーム化したら『ポートピア連続殺人事件』のパクリといわれるんでしょうか。
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元はこっちなんですけどね。
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