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スケキヨ

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アオヌマシズマ

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060128-00000009-dal-ent
市川崑監督&石坂浩二主演で「犬神家の一族」がリメイクされるそうですね。
犬神家の一族 [DVD]

犬神家の一族 [DVD]

この作品といえば、角川映画の第一弾として、大々的な宣伝と「観てから読むか、読んでから観るか」というメディアミックス戦略の先駆けによって日本映画に革新をもたらしたといわれています。

金田一耕助を主人公とする映画は、原作の発表当時からいくつも製作されてきましたが、そのいずれもが洋装でヒーロー的な活躍をする内容であり、原作に忠実な和装&ヘタレの金田一が登場するのはこの作品が最初でした。

つまり、現代劇として製作されていた金田一ものを、昭和20年代〜30年代を舞台とする「時代劇」として製作した最初の作品なわけです。


古い時代のものを古いものとして撮る、というのがいちばん斬新な手法だったわけですね。


懐古趣味によってヒットしたのではなく、斬新だからヒットしたのだ、ということは重要です。
今回のリメイクが、大ブームを起こした昭和51年に対するノスタルジーによるものでないことを願いたいものです。


さてさて。


犬神家の一族」は、知名度の高さゆえに何度も映像化&漫画化されています。
http://www7.ocn.ne.jp/~yokomizo/haiyaku-inugami.html
↑いろんな人が演じていますね。
岡田茉莉子が小沢仁志を絞殺するというのはちょっと考えられないんですが。

犬神家の一族 (あすかコミックスDX―金田一耕助ベスト・セレクション)

犬神家の一族 (あすかコミックスDX―金田一耕助ベスト・セレクション)

犬神家の一族 (講談社漫画文庫)

犬神家の一族 (講談社漫画文庫)

JET先生による漫画版では小夜子のフィーチャー度が格段にアップしており、どこまでも可哀相なこのひとに対するちょっとした救いになっています。
れっきとした佐兵衛の孫なのに、この人だけ遺産相続からハブられてるんだもんなぁ。
つのだじろう先生版では、金田一は背広&カーリーヘア&黒ブチメガネといういでたち。
ちょっと土曜ワイド劇場で愛川欽也が演じたバージョンに近いものがありますが、内容は他のどのバージョンともまったく異なり、例によってエクトプラズムを吐いたりポルターガイスト現象によって斧が飛んでいったりするものになっています。
原作にまったくない「犬神憑き」の話が出てくるあたりは、むしろ伊藤俊也監督の「犬神の悪霊」の影響だったんでしょうか。よく混同される両作ですが、つのだ先生まで混同していたとは。メディアミックスってそういう意味じゃないと思うんですけど。


んで。


こんな作品まで出ているようです。

ヨキ、コト、キク。 (CR COMICS)

ヨキ、コト、キク。 (CR COMICS)

http://www.broccoli.co.jp/dejiko/comic_digi/yoki/

こちらは「猫神家の一族」のようですね。
これも連動商品なんでしょうか。

ここで予想をひとつ。

映画が公開されるころには、「元祖!でぶや」あたりで「豚神家の一族」というネタをやるんじゃないかと思います。