王子の戦果

アフガニスタンで従軍していたイギリスのヘンリー王子が、帰国を前にインタビューに答えています。


http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE90L01S20130122

ヘンリー英王子「タリバン兵を殺害」、アフガン任務終了で帰国へ

[ロンドン 21日 ロイター] アフガニスタンの英軍基地に派遣されていた英国のヘンリー王子(28)が任務終了前に受けたインタビューの内容が21日、メディアに公開され、その中で王子は反政府武装勢力タリバン兵を殺害したと思うと語った。


ヘンリー王子は、同国南部ヘルマンド州のバスティオン基地で20週間にわたって任務に従事。今週末には英国に帰国する予定となっている。


武装勢力のメンバーを殺害したかどうかを聞かれた王子は、「そうだ。多くの人間が同じことをした」と回答。「命を守るために命を奪う必要に迫られた時には撃つ。ただ、われわれは本質的には抑止力となっていただけだ」と話した。

ヘンリー王子といえば、酒や大麻や全裸といったスキャンダルによっておぽんちキャラの定着している人物ではありますが、いちおう軍人なのでこういうこともあります。
でも「殺害」という言葉はショッキングですね。ふつう、軍人が戦争で敵を殺すことを「殺害」とは言わない気がします。もうちょっと言い換えはないんですかね。戦時中の日本だったら「撃破」とかなんとか表現したところでしょう。

新聞と戦争 上 (朝日文庫)

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AFP通信では、もう少しくわしく書かれています。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2922442/10147272

ヘンリー王子がアフガン任務終了、「タリバン戦闘員を殺した」

【1月22日 AFP】攻撃ヘリコプターの乗員としてアフガニスタンに派遣されていた英国のヘンリー王子(Prince Harry、28)が任務を終え、21日にインタビューが公開された。ヘンリー王子は派遣中に同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の戦闘員を殺したと語った。

 ヘンリー王子は同国南部ヘルマンド(Helmand)州での20週間にわたった任務で、アパッチ(Apache攻撃ヘリに搭乗して多数の任務をこなした。

 インタビューで王子は、イスラム過激派は「打ち負かされた」と述べたほか、テントや輸送コンテナの中で寝起きした体験など、広大なバスティオン基地(Camp Bastion)での日々について語った。

 英国内通信社プレス・アソシエーション(Press Association)の記者が投げ掛けた、ヘリから人を殺したことがあるかとの質問に対しては「ああ、他のたくさんの人も(同じことをした)」と答えた。「命を守るために命を奪う。そういう考えを軸に僕たちは活動していると思う」。「必要な時には撃つ…けど、本質的に英軍は抑止力以外の何物でもない」

 アフガニスタンでの従軍中、ヘンリー王子は3度にわたり記者らのインタビューに応じていたが、王子が戦場から離れるまで公開しないという取り決めが交わされていた。

 王子はタリバンとの接近戦を行った部隊の支援や、英米のヘリ部隊と共に負傷兵の輸送任務を行った。アパッチ攻撃ヘリ副操縦士だった王子は武器システムを担当し、ヘルファイア(Hellfire)空対地ミサイルやロケット弾、30ミリ機関砲を発射した。

「楽しいよ。僕はプレイステーションPlayStation)やXboxで遊ぶのが大好きな人間だから。僕のこの親指がすごく役に立っていると思いたいね」

 ヘンリー王子はヘリの操縦訓練を受ける前の2007〜08年にもアフガニスタンに派遣され、10週間にわたってタリバンに対する空爆の調整任務に就いたが、この時は報道規制が破られたため予定を切り上げて帰国していた。(c)AFP

あんたそれゲーマーとして、いや人間として言っちゃいけない言葉だろ。

(イメージ映像)

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いちおうさあ、戦争ゲームは実際の戦争じゃない、ってのが一種のエクスキューズになってるわけじゃん。それが「戦争ゲームで鍛えた親指で、タリバン兵を撃ち殺すぜ」とか言われたら、ゲームを楽しむ人たちは肩身が狭くなるよね。