魔女と遊ぶな子どもたち
さて。
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昨日ぼくも『魔法少女まどか☆マギカ』劇場版前編を観てきたわけですが、この映画をめぐってこんなtogetterまとめができておりました。
「『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』を見て泣いた子供がいた」というツイートにまつわる話 - Togetter
子ども連れがこの映画を観て、こんな反応をしていたという話。
ぼくが観てきた仙台の劇場では、客は10代〜20代の男女が多く、子ども連れの姿は見られませんでしたが(ちなみにぼくはアラフォーのおっさん2人組で観てきた)この書き込みにリアリティがないと断じる人も多くいるようです。
んで、話はこんな方向に発展します。
「まどマギをR-12指定しなかった件についてだけは、どんなにまどマギ映画の完成度が大人目線で良くてもスタッフの駄目さが出てしまっていると思う」という人がいますが、この人は映倫の審査区分というものを根本的に勘違いしてますね。PG-12指定というのは映倫が審査して判断するものであって、制作サイドで「これはPG-12でお願いします」なんて申し出る筋合いのものじゃないんですよ!
そもそも、『まどか☆マギカ』が子どもに見せられないほど残酷な作品かといったら、ぜんぜんそんなことはありません。別に手足がちぎれたり内臓が飛び出したりする場面があるわけでもないし(マミさんが頭から喰われる場面だって、首なし死体をはっきり見せてはいない)、暴力的だといったところで魔法少女が魔女と戦う話なわけですから、プリキュアや仮面ライダーと大差ないと言っていいでしょう。
『まどか☆マギカ』が子ども向けじゃないのは、ストーリーが入り組んでいて大仕掛けなのと、前提として魔法少女ジャンルに対する予備知識を必要とするからです。決して残酷だからではありません。
それに、「残酷系は子供向けじゃない」というのも、大人の思い上がりじゃないですかね。子どもって残酷なもの大好きでしょ。ぼくが子どものころのアニメなんて、残酷のオンパレードでしたよ。
『北斗の拳』の劇場版なんて、テレビ版では透過光処理されていた血しぶきがちゃんと赤くなっていて、スプラッター映画の傑作と評されていたものです。
あと、ルッジェロ・デオダート監督の『食人族』だって、当時の子どもたちにバカウケしてましたしね。
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映画ファンの間では、昔から「劇場での観客によるリアクション」が話のネタにされてきました。『エクソシスト』は日本公開時に「アメリカで失神者続出!」という触れ込みで宣伝されたし、『サスペリア』の公開時には、東宝東和が「決してひとりでは見ないでください」と観客動員水増しを要求するような惹句をつけ、「観賞中にショック死したら1000万円!」という「ショック死保険」をかけるセンセーショナルな宣伝(ウィリアム・キャッスルのパクりだけど)で良識的ファンのひんしゅくを買いました。
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ホラー映画ファンの間では、観客のリアクションは古典的ネタですが、アニメファンにとってはそうでもないようですね。
めんどくせえなあアニオタってのは。自覚と自制がうんたらとか、なんでアニオタってのは自分以外のアニオタにこうも厳しいんですかね。