三浦達也さん(43)

2Chまとめブログの中では少数派の左寄りサイト「てきとう」経由のネタ。


http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/51716210.html


平野達男復興担当相の「津波で逃げなかったバカがいる」発言はそれほど大きな問題にはなりませんでしたが、産経新聞ではこういう取り上げ方をしておりました。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111018/dst11101820510011-n1.htm

怒りの被災者「母はバカだから死んだのか」

 「母はバカだから死んだのか」−。平野達男震災復興担当相の「(津波から)逃げなかったバカなやつがいます」という発言。前任の松本龍氏が「知恵を出さないやつは助けない」と発言して辞任してからわずか3カ月、被災地の思いを踏みにじる発言に、地元や識者からは、怒りを通り越して驚きあきれた声が上がった。

 「おふくろは足腰が悪くて逃げたくても逃げられなかった。バカだから死んだの? 大臣、議員として以前に人としてありえない。辞職どころではすまされない」

 宮城県南三陸町の無職、三浦達也さん(43)は声を荒らげた。

 津波当日、母親は自宅2階にいた。「足腰が悪いから、外に逃げるより2階にいた方が安全だと思った」。しかし、母親は津波で家ごと流されて亡くなった。「なんで連れて逃げなかったの」。母親の友人に責められたこともあった。「今も悩んでつらい。あの時を知らないやつに何も言われたくない。みんな必死だった」と三浦さんは話す。

 知人の消防署員は、救助に向かう途中で亡くなった。近所の自転車店の店主は、顧客の自転車を守ろうとトラックに積んでいる最中に流された。友人は妻と3歳の子を亡くし、4カ月の子はいまも見つからない。「亡くなった2万人の遺族の前で言えるの? 唖然とするしかない」。三浦さんの怒りは収まらない。


まぁこの人の気持ちもわからなくはないんですが、過去の記事をさぐるとちょっと面白いというか。


五月には、ゴールデンウイークの小さな同窓会について。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110504/dst11050421490030-n1.htm

「やっぱりねえんだ」 震災以来の同級会、弔いと別れの杯で悲しみ新た 宮城県南三陸町

<前略>
 “出世頭”とからかわれていた町職員、高橋文禎(ふみよし)さんの姿はなかった。屋上付近まで浸水した町の防災庁舎のネットにしがみついていたがネットごと流された。同級生で作る野球部のメンバーだったが、補欠になると不機嫌になった。三浦達也さん(43)は「まじめな奴だから庁舎に残ったんだべ」。
<後略>


八月には、菅首相の退陣に関して。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110810/dst11081021390033-n1.htm

「変な総理だった」「誰がなっても…」菅首相退陣明言、冷めた被災地

<前略>
 退陣を明言した菅直人首相。震災5カ月を迎える被災地の反応は冷めていた。

 「さっさと辞めていれば法案も早く進んだ。尊敬できない変な総理だった」。津波に自宅ごと母親をさらわれた宮城県南三陸町三浦達也さん(43)は憤る。町の臨時職員として働くが、いつまで雇用されるか先は見えない。「国が何もしないせいで町の再生計画も実行に移らない」
<後略>


うーん、なんといいますか。産経新聞でいう「取材」ってのは、知り合いに電話して自分らに都合の良い話を聞くことなんですかね?


八月までは町の臨時職員だった三浦達也さん(43)も、十月には無職になってしまっていて、世間の風の冷たさが身にしみます。このままだと、いつ「三浦達也さん(44)」になるかで誕生日まで特定されそうな勢いですね。


TBSの『サンデージャポン』は、情報バラエティ番組なので毎回おなじ人に街頭インタビューしてて番組内でもツッコミを浴びていましたが、産経新聞のインタビューも似たようなもんなんですね。

(※注:この人は三浦達也さん(43)ではありません)