灰になるまで
- 作者: 深町秋生
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/07/25
- メディア: 文庫
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主人公の八神瑛子は、夫の不可解な死をきっかけに悪徳刑事に変貌したという設定。暴力団と裏で手を組み、同僚を金で手なずけ、躊躇なく暴力をふるうその姿はクールの一語につきます。『野望の王国』の柿崎憲レベルです。
- 作者: 雁屋哲,由起賢二
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2002/09/27
- メディア: コミック
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- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/09/09
- メディア: 文庫
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瑛子が不自然に強すぎないのも好印象。このテの女性主人公を男性作家が描くと、どうしても作者の理想が投影されすぎる傾向がありますが(『攻殻機動隊』の草薙素子なんかその典型)、瑛子は格闘場面では特殊警棒が頼りで、カラテでバッタバッタと悪党を倒したりはしないので、女性としてのリアリティを失っていません。
- 出版社/メーカー: ノーブランド
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本作のラストは「第一話完」となっており、これからのシリーズ展開が楽しみです。ミステリとしては複雑すぎない、過不足のない内容で「シリーズ第一話」には最適でしたし。腐敗刑事の瑛子を危険視しながらもその能力は認めているキャリア官僚の署長とか、瑛子の手下で元女子プロレスラーの里美とか(女子プロ時代に先輩からの強烈ないじめに耐えたため、少々の暴力を受けても動じないという設定は明らかに元全女だと思う)いい味のキャラクターを散りばめてあるので、彼ら彼女らの活躍にも期待したいです。映像化もアリだと思うなぁ。瑛子役は、アメリカならヒラリー・スワンクで決まりなんだけど、日本で彼女の位置にあたる女優って誰になるんだろう。