総合格闘技アストラルバウト
信者に暴力を振るったとして、自称霊能者の夫婦が逮捕されたというニュースを耳にしまして。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100916k0000e040041000c.html
新興教団:信者殴りけがさせる 会長夫婦を傷害容疑で逮捕
東京都大田区にある未届けの宗教団体「ロマゾフィー協会」内で、信者の女性に暴行しけがを負わせたとして、警視庁捜査1課と田園調布署は16日、同協会会長の平岩浩二(49)、副会長の妻司(36)両容疑者を傷害容疑で逮捕した。捜査関係者によると、2人は昨年11月から日常的に女性を暴行していた疑いがあり、捜査1課は教団の実態解明を進める。
逮捕容疑は、4月16日未明から朝にかけ計約4時間にわたり、協会の所在地でもある平岩容疑者の自宅で、都内に住む40代の信者の女性の腰や尻を木製の棒(長さ約50センチ)で数十回殴るなどして全治2週間のけがをさせたとしている。女性は翌日午後に逃げ出し、田園調布署に被害届を出していた。
平岩容疑者は「妻がやったこと」と容疑を否認。司容疑者は「カツを入れてやろうと思った」と供述しているという。
女性は07年5月ごろ同教団に入会。09年10月から信者として平岩容疑者の自宅に住み込み家事を手伝うなどしていたが、同11月ごろから「掃除、洗濯、料理などのやり方がいいかげんだ」などと因縁をつけられ暴行されるようになったという。同教団には20代〜50代の男女30〜40人が入会している。
ホームページによると同協会は02年春に設立。幼少時から霊の姿を見ることができたとする平岩容疑者が霊視や除霊、信者へのカウンセリングを行い、講演や霊に関する著書を通じて布教している。
今でもこういうニュースがあるんですねぇ。昔はよく狐憑き殺人とかあったもんですが、宇宙船が小惑星まで行って帰ってくる時代になっても残っているとはねぇ。
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団体のホームページも、まだ残っています。
http://www.tendondon.jp/romasophie/web/index.html
なんだコレ。トップページの画像になぜか覆面レスラーのコスプレ画像が。獣神サンダー・ライガーにマスクド・スーパースター、ウルティモ・ドラゴンというチョイスは新日系のプロレスファンを思わせるものがあります。
この団体の代表で、逮捕された平岩という人は大のプロレスファンらしく、ホームページに載っている文章もプロレスのことばっかりです。
とくにすごいのが「いろは順プロレスラー解説」というコーナー。助手の日光ルーサという女性(いっしょに逮捕された妻らしい。ナイスバディである)との対談形式なんですが、もうチョイスからしてマニア臭がぷんぷんします。だって、
この選び方を見ただけで、一部の人はもう爆笑ですよ。内容もまたイカしていて、少しも自分を頭よく見せようとしていないのがとてもカルト教祖とは思えません。
ローラン・ボック篇より
ルーサ: 今日は、ローラン・ボックについては、そういう人がいたということで・・・。
先生: いや、まだありますよ、ローラン・ボックの思い出。
ルーサ: あ、まだありますか?
先生: 一時期、新日本が毎年元旦にプロレスをしていたことがありまして、しかも生放送だったんですよね。
ルーサ: そうでしたね。
先生: しかも元旦だから、翌日の2日はスポーツ新聞が出ないんですよ。
ルーサ: はい。
先生: だから、絶対生放送の枠内に終わってくれないと困るのに、メインイベントが猪木対ローラン・ボックで。
ルーサ: はい。
先生: セミファイナルで、ボブ・バックランドと藤波辰巳が戦って、バックランドが技を仕掛けている最中に、たまたま藤波の肩がスリーカウント、マットについてしまって。
ルーサ: はい。
先生: で、勝ったバックランドは、レフェリーに一生懸命抗議したんですよね。別にあんなもので勝ったつもりはないと言って。
ルーサ: (笑)はい。
先生: そのとき、私はお茶の間でね、叫びまくってたんですよ。てめえ、勝たしてもらったんだから、早く引っ込め馬鹿野郎!猪木とボックの試合が、時間切れになったらどうすんだこの野郎!って、ずっと喚いてたんですけど、案の定時間切れになっちゃって。
ルーサ: はい。
先生: で、後から試合結果を見たら、その分さえなければ、ぴったり枠に収まってたんですよね。
ルーサ: ええっ!
先生: 試合結果は結局、ボックが場外からスリーパー・ホールドをかけ続けたため、ボックの反則負け。放送が終わったときには、既に場外からスリーパーかけてましたからね。バックランドの抗議さえなければ、間違いなく結末見られたんですよ。
ルーサ: あああ。
先生: だから、当時は4日だったかな、次の新聞見るまでずっといらいらしてましたよ。
ルーサ: 本当に融通が利かなかった人だったですね。
先生: そう。でね、そのとき藤波の一試合前ではね、後に盟友となる長州と浜口が初めてシングルで戦って、両者リングアウトでしたね。
ルーサ: あの先生、よくそこまで憶えてますね。
先生: それはボック戦の怨念があるからです。
ボビー・ダンカン篇
先生:ボビー・ダンカンには非常に思い入れがあります。あのー、やはりこの前のバッド・ニュース・アレンと同じでボビー・ダンカンをリアルタイムで見るたびにイライラしたんですが、でも今振り返ってみると、そのやっぱり自分の中でイライラというのは三分の二くらいで、残り三分の一くらいはほのぼのとした気分にさせてくれたなーという人ですね。
ルーサ:つまり、バッド・ニュース・アレン選手と同じようなイライラがあったと言う事はしょっちゅう日本に来日していたという選手だったんですか?
先生:うん、よく来ましたね。とにかく人数合わせですね。
ルーサ:人数合わせ?
先生:アレンよりももっとひどいですね、人数合わせですよね。とりあえず、体は大きいし、あのー無難、まったく無難な人ですよね。
ルーサ:あだ名が人間戦車と言われるパワー派の選手なんですよね。見るからに身長は、まあー大きい方なんでしょうけど横がでかいんでしょうかね。
先生:何センチ、何キロですか?
ルーサ:192センチ、125キロなんですけれども・・・。
先生:うーん、大きな方ですね。
ルーサ:ただ、首も顔も肩も大きいので丸くその戦車そのものですね。
先生:そうそれでボビー・ダンカンの魅力は前評判と実際の落差の激しさですよね。
ルーサ:つまり、アメリカから来た人間戦車みたいな・・・・。
先生:毎回毎回、人間重戦車という事で期待をあおっておいて、いざ始まるとまったく人数合わせにしかすぎないという所がですね。
ルーサ:荒くないんですか?
先生:とにかく気性がおとなしいですよね、この人は。
ルーサ:あのー、アメリカ人にはめずらしく優しい顔ですよね。
先生:まー、実際優しい人ですね。この人はね。
ルーサ:はい。
先生:そのー、第二のスタン・ハンセンと言われながら、ただ単に体格と雰囲気が似ているだけで、実力は天と地との差があるという。
ルーサ:それって、ただ金髪で白人だから・・・体が大きいと言う・・・・。
先生:そうです。実際にハンセンと頻繁にタッグを組んで、常に足手まといになっているという。必ずダンカンがフォールされて負けるわけですね。それでもハンセン一言も怒らないですよね。
ルーサ:あのー、結局ボビー・ダンカン選手は、どんな技でも受けられる特異な選手だったんでしょうかね?
先生:そうでもないんですよね。
ルーサ:やられちゃうんですか?
先生:やっぱりね、昔マイク・マッコードというどうしょうもない三流の選手がいてタイガー・ジェット・シンにリーグ戦でですね、コブラクローでやられた時の試合後の名セリフが、今でも忘れないですが「俺は生きているか。生きていればそれで良い」と。
ルーサ:(笑)
先生:それがシンにやられた選手の一番の名セリフだと思うんですが。そのボビー・ダンカンの場合はですね。「何て無茶しやがるんだ。たまったもんじゃない」と言うのがコメントでしたよね。
ルーサ:ボビー・ダンカン選手の。
先生:すなわちまったく一矢報いてやろうとか、怒りじゃなくてぼやきなんですよね。
ルーサ:あー、はい。
先生:それでいてシンよりも一回りも二回りも大きい訳で。
ルーサ:もしかしてプロレスに向いていなかったんじゃないんですか?
先生:ボビー・ダンカンは、やっぱり自営業に向いていますよね。
ルーサ:あのー、日用品の個人商店がすごく似合う方ですよね。
先生:そうですね。うーん、でまた名前に迫力があるから困っちゃうんですよね。
ルーサ:本名なんですよね。
先生:ボビー・ダンカンってね。ダンカンと言うのは非常に語感が良くてウルトラセブンにもダンカンという怪獣が出てきますし、たけしの最も重要なお弟子さんの一人がダンカンを名のっていますし、非常に語感が良いですよね。
ルーサ:もともとダンカンっていうのは何なんですか?
先生:ダンカンというのはもともとマクベスに出てきたマクベスに殺される王様の名前ですね。
ルーサ:その王様の名前というのはそれが初めてで?
先生:うーん、その前にメジャーなダンカンというのはいないはずですね。
ルーサ:本当に語感が良いからボビー・ダンカン。日本語的ですよね。
先生:そう、この名前に、この体格なので非常に期待されるんですが、毎回毎回ふたを開けてみるとやられっぱなしなんですよね。猪木もやっぱりバッド・ニュース・アレン以上に調子が悪いときにダンカンと戦いたがったんですよね。前田日明のアンドレイ・コピィロフみたいなもんですよね。
ドリー・ファンクjr.篇
先生:梶原一騎は、ひどい人でね。実在のレスラーを片っ端からタイガーマスクに登場させてひどい目に遭わせるんですよね。
ルーサ:はい。
先生:もう、キラー・カール・コックスなんてミラクルスリーに片手を掴まれてぶん回されて、叩き付けられてKOされたし、アブドーラ・ザ・ブッチャーは、ロメロスペシャルでKOされたし、このドリー・ファンク・ジュニアは、アニメでは全然違いますけど、原作の漫画のタイガーマスクが最後に戦った相手で、東京と大阪でNWA世界ヘビー級タイトルマッチの2連戦なんですよね。その初戦で、タイガーマスクが圧倒的に有利で、ドリー・ファンク・ジュニアにコブラツイストを決めている時に、苦し紛れにドリーが、レフリーの沖識名を殴って、沖識名がついかっとなって、反則負けにしちゃうんですよね。その後、再戦があるんだけど、その再戦の会場に向かう途中で、タイガーマスクが気分を変えて歩いていたら、女の子がダンプにひかれそうになって、その女の子をかばって死んじゃうんですよね、伊達直人が。
ルーサ:へー。
先生:それでとうとう会場には現れないで、ドリーの不戦勝という。それがタイガーマスクの最後なんですけど。ようするに、第1戦でですね、ドリー・ファンク・ジュニアは、汚いやつだというイメージが日本中に浸透しちゃったんですよね。
ルーサ:あー。絶対ですからね、漫画はね。
先生:はい。
ルーサ:特に実在の人物を使っているというとこが、すごくリサーチをした結果だという、またリアルな絵ですからね。
先生:はい。
ルーサ:うまいんですよね。
先生:辻真先*1ですね。誰が見たって、本物のドリー・ファンク・ジュニアですよね。後セコンドのドリー・ファンク・シニアもそっくりですよね。
ルーサ:(笑)
先生:シニアが指示するんですよね。奥の手を使えって。
ルーサ:(笑)それはないよー。よく訴えられなかったですよね。
先生:いやもー、ブッチャーもドリーもコックスもみんな、梶原一騎がやくざで怖いから誰も文句言えないんですよ。
ぶはははは。なにこのボンクラ臭。単なるプオタのヨタ話じゃねえかよ。
平岩容疑者は、ホームページ記載のプロフィールによると、
1961年生まれ、東京出身。幼い頃より霊の姿を見ることができた。1995年頃から本格的な修行を行い、アストラル界でルドルフ・シュタイナーに師事した。
とのことですが、これ絶対に、シュタイナーに傾倒していた前田日明の影響だと思います。
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先生の逮捕によって、「り」で止まってしまったいろは順プロレスラー解説ですが、次の「ぬ」は誰の予定だったんでしょうか。「ぬ」で始まるプロレスラーって、元全日本女子プロレスのぬまっち(沼田三絵美)ぐらいしか思いつかないぞ。あとはヌル山……じゃダメか。
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