幸福があれば何でもできる

ブータンの国王陛下ご夫妻が、東日本大震災から初めての国賓として来日されています。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111116/asi11111621370007-n1.htm

いま、諸外国から見れば「日本」全体が放射性物質の脅威にさらされているように感じられる中で、ハネムーン先に日本を選んでくださったのはとてもありがたいことです。ブータン国民総幸福量という概念を提唱している国であり、心の豊かさを重視する文化を持っているので、今の日本は見習わなければならないところです。


今日は午前中に慶応大学で名誉博士号を授与され、昼には国会で演説、午後には明治神宮講道館を訪問され、柔道の見学などされたそうです。


明日は被災地である福島県相馬市を訪問されるご予定です。日本人の中にも「福島県を廃県にせよ」「福島県民は絶滅しろ」などという輩がいる中で、外国の王様がこうして来てくださるというのは涙が出るほどありがたいことです。


被災者にお声をかけてくれるのだとしたら、ひとつだけ、日本語を覚えてそれを言っていただきたいです。


「元気ですかー!」と。

以前から「イケメン国王」と言われてきたワンチュク国王ですが、実際に目の当たりにすると、どう見ても猪木です。民族衣装も闘魂ガウンに近く、セコンド(藤原喜明あたり)を連れて入場しているようにしか見えません。どちらかというとアントニオ猪木よりアントキの猪木に近いかもしれませんが、いずれにせよ猪木に変わりはありません。

話している様子はこちらで見られます。

アントキの猪木が、喉に負担のかかる物真似のためネタは一本が限界なのに対し、ワンチュク国王は声もアントニオ猪木に似ています。この人が被災地の仮設住宅に来たら、勘違いした老人や子どもが騒ぎ出して猪木コールが起こるのではないかといささか不安です。ビンタをせがまれるのではないかと考えると心配で夜も眠れません。


ブータンでは国民総幸福量(GNH)という概念を提唱していますが、日本も負けずに国民総闘魂量(GNBS)という概念を提唱していきたいものだと思います。


ちなみに先日、サッカー日本代表北朝鮮と超アウェイの中で試合をやって敗れましたが、全盛期のアントニオ猪木が超アウェイのドイツはシュツットガルトで、ローラン・ボックと戦って敗れた試合の動画はこちらです。

ほとんど技らしい技も出ることのない地味な試合ですが、会場の雰囲気とボックのたたずまいが相まって、果てしない暗闇の底で戦っているような、えもいわれぬ迫力を生んでいます。ヨーロッパではプロレス会場でも、サッカーのように歌で応援することがあったんですねぇ。