林檎殺人事件

福島県から届いたこのニュースに微笑&脱力。


http://www.asahi.com/national/update/0904/TKY201009030604.html

頭良くなる…効果ないです パン店主、指導に冗談で対抗

 「頭が良くなる」などと包装に記した福島県喜多方市のパン店の「毒りんごサブレー」に、会津保健所から「薬事法違反の恐れがある」と表記の改善指導が入った。

 発売した20年前からのネーミングと併せたジョーク。指摘に対し、今度は「効果がまったく無い事がわかりました」とジョークを重ねたシールを張って「対抗」。

 「冗談も通じない世の中になった」と店主。消費者の通報があったという保健所は「文言を削るのが一般的なのだが……」と店主のアイデアに脱帽。

ちなみに、パッケージに記された「上手な食べ方」というのはこちら。

  • 頭の悪い人は頭にあててから食べると、頭が良くなります。
  • 口の悪い人は口にあててから食べると、言葉がやさしくなります。
  • 顔の美しい人は顔にあててから食べると、さらに美しくなります。
  • それなりの顔の人は顔にあてても、直りません。
  • 毎日食べると、体の毒を取ります。それを蔵の町は、毒りんご定説といいます。

古っ。「定説」ってのがブラックユーモアとして成立し得たのは、ライフスペース事件が話題になった10年前のことでしょ。いまどきシャクティパット・グルとかいったって誰もわかんないよ。

教祖逮捕―「カルト」は人を救うか

教祖逮捕―「カルト」は人を救うか


あと、「美しい人はより美しく」「そうでない方はそれなりに」というのは、1980年に放送されたフジカラーのCMによって生まれた流行語ですよ。20年前にしてもすでに古いよ!


おぉ、毒りんごサブレー→「それなりに」→樹木希林→「林檎殺人事件」と、つながりが完成した!

いや、全然つながってないんですけどね。

ムー一族 DVD-BOX 1

ムー一族 DVD-BOX 1


まぁ、「体の毒を取ります」をオチに持ってくるのはユーモアとして完成度が低い(「それなりに」をオチにすればもう少しマシ)と思いますけど、こんなのをわざわざ通報する消費者ってのも、よっぽどヒマだったんでしょうね。それとも福島県民はアタマのカテエ人が多いんでしょうか。


ちなみに、バッファロー吾郎のキャラクターグッズとして、錠剤を模したラムネ菓子「オモシロクナール」というのが売られていますが、これにはちゃんと「効能や成分は架空の表現です」というエクスキューズが付いています。

バッファロー吾朗 木村 の オモシロクナール (瓶入りラムネ)

バッファロー吾朗 木村 の オモシロクナール (瓶入りラムネ)

吉本興業のほうが、毒りんごサブレー本舗よりもリテラシー意識が高かったってことでしょうかね。


毒りんごサブレー本舗には、「日本一まずいバターパン」(50円)とかも売られているそうなので、そっちへのツッコミも今後は出てくるんでしょうか。